ペダルの踏み違い事故は本当に増えている? トラブル抑止の対処方法とは
ペダルの踏み間違いを防ぐ対応方法とは
駐車場などでのペダル踏み間違いによる事故を防止するためには、どのような対処方法が必要なのでしょうか。
前述のITARDAでは、「クリープ現象の活用」、「操作時の姿勢の確認」、「運転操作に集中する」という3点が挙げられています。
まず、クリープ現象の活用とは、AT車のシフトレバーを「D」などの走行位置にすることで、アクセルペダルを踏み込まなくてもクルマが動く現象です。
駐車場など、スペースが限られた場所では低速域で走行しますが、状況に応じて車両をコントロールするため、クルマの発進時や直進時においてもブレーキペダルに足を載せておき、クリープ現象で進むクルマをブレーキのみでコントロールすることが推奨されています。
あらかじめブレーキに足をのせているため、ペダルを踏み替えることで発生する恐れのあるペダルの踏み間違いを未然に防ぐだけでなく、ペダルの踏み替えによって生じる空走をなくすことが可能です。
また、自分の運転操作や姿勢について、改めて確認することも提示されています。
加齢により身体能力や柔軟性が低下すると、身体を思うように動かすことができず、意図しない操作を誘発する恐れがあります。
とくに後退時の後方確認のため身体をひねると、ペダルを踏む足の位置がずれることがあります。
運転操作に無理のない正しい運転姿勢を取り、自分の運転動作に誤った傾向がないか、停車時にペダルを踏む足の位置を確認するなど、確実な運転ができるようにします。
そして、基本中の基本ですが、「運転操作に集中する」ということも挙げられています。クルマの発進後は、カーナビやスマートフォンを操作せず運転に集中することも大切です。
カーナビは発進前に設定し、スマートフォンも発進前にドライブモードに設定するなどして、発進後は操作しないようにします。
対処方法について、前出のITARDAの担当者は次のように話します。
「事故を防止する方法のひとつとしてクリープ現象の活用を提示していますが、クリープ現象を使っていても、体をひねって後方を確認した際に足がずれてペダルを踏み間違えるということもあります。そのため、対処方法をひとつだけ実施していても予防は難しいです」
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クルマは操作方法を覚えれば誰でも簡単に運転することができます。そのうえで、交通ルールや運転マナーを理解して、安全運転に務めることでペダルの踏み間違いを減らすことができるのです。
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