2020年に激突! 新型「ヤリス」と新型「フィット」販売競争を制するのは?
新型「フィット」は燃費以外でも勝負? 開発時に注力されたポイントとは
4代目となる新型フィットは、2019年10月23日におこなわれた東京モーターショー2019で世界初公開されました。
このとき、5種類のグレード展開や搭載される先進機能などが発表されたほか、各グレードの実車が展示されました。
プラットフォームは3代目フィットのプラットフォームを改良したものになると、ホンダは説明します。しかし、2019年12月下旬時点では、燃費も含めたスペックや価格などは明らかになっていません。
ちなみに、3代目フィットのボディサイズは全長3990mmから4045mm×全幅1695mm×全高1525mmから1550mm、ホイールベース2530mm、室内の寸法は室内長1935mm×室内幅1450mm×室内高1280mmです。
新型フィットに搭載されるパワートレインは、1.3リッターガソリンと、1.5リッター+2モーターの新型ハイブリッドシステム「e:HEV」の2種類です。
e:HEVは、ホンダがすでに「アコード」や「オデッセイ」などで実績のある2モーターハイブリッドシステムを小型化し改良したもので、これにより現行モデルからの大幅な燃費向上が期待されます。
また、予防安全システム「Honda SENSING」を搭載し、歩行者や自転車の検知に対応した衝突被害軽減ブレーキや、ホンダ初の近距離衝突軽減ブレーキを搭載します。
そして、フィットならではとなる特徴として、“心地よさ”が追求されたことが挙げられます。
前方視界においては、極細フロントピラーを採用したことで、右左折時にしっかりと前方を確認できます。衝突被害軽減ブレーキ以外に、これも予防安全性能のひとつといえるでしょう。
人の骨格を研究して設計されたフロントの「ボディースタビライジングシート」は、長距離ドライブでも快適な乗り心地を提供します。
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新型ヤリスの車両価格(消費税込、以下同様)は、139万5000円から249万3000円です。
新型ヤリスと現行ヴィッツの価格を量販グレードで比較すると、ヤリスの1.5リッターガソリン「X 2WD ダイレクトシフトCVT」が159万8000円、ヴィッツの1.3リッターガソリン「F 2WD Super CVT-i」が150万9200円で、その差は8万8800円です。
新型フィットの価格は公表されていませんが、3代目フィットが1モーター式のハイブリッドシステムだったのに対し、2モーター式ハイブリッドシステムへグレードアップしたことなどを考えると、とくにハイブリッド仕様では価格が上がることが予想されます。
ちなみに、3代目フィットのモデル末期の車両価格は145万5300円から241万1200円です。新型ヤリスに対して、どれほど魅力的な価格を設定できるかによって、両車の売れ行きが変わってくると予想されます。
2020年に迎える最新コンパクトカー同士の販売競争から、いまから目が離せません。
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