【トランクにバイクが積めるナイスアイデア!】遊び心満点のホンダ車5選
歴史は繰り返す!? 秀逸な2台の商用バン
●ライフ ステップバン
ホンダは大ヒットした軽自動車「N360」シリーズの後継車として、1971年に初代「ライフ」を発売しました。
空冷エンジンだったN360に比べ水冷化されたことで騒音も抑えられ、ヒーターの性能もよくなるなど人気を博します。
さらに多くのニーズに対応するために、1972年にライフと同じシャシを使った派生車である、セミキャブオーバー型軽規格ライトバン「ライフ ステップバン」とトラックの「ライフ ピックアップ」が発売されました。
その外観は軽自動車規格いっぱいまで使った直線基調のボクシーなもので、いまの軽トールワゴンと同様なディテールを確立しており、発売時には他車にない斬新なものでした。
また、当時の軽ワンボックスバンは前席の下にエンジンを設置し、後輪を駆動するFRが主流でしたが、ライフ ステップバンはFFだったことでプロペラシャフトが不要となり、フロア高を下げてより多くの荷物を積み込むことを可能にしていました。
1974年にホンダが軽自動車市場を一時撤退したため、ライフ ステップバンは生産を終了します。ところが、使い勝手のよさや、秀逸なデザインが好評で、生産終了後に再評価されて中古車が人気となりました。
●N-VAN
商用車はモデルサイクルが長く、なかなか新型車が発売されませんが、2018年7月にホンダから新型軽バン「N-VAN」が発売され、大いに話題となりました。
N-VANはトールワゴンの「N-BOX」のシャシをベースとしていますが、助手席側のセンターピラーを排除することで、荷物の積み下ろし時の使い勝手を高めています。
また「センタータンクレイアウト」に代表されるホンダの低床化技術により、フラットなフロアを実現。ホンダによると、1リッタークラスのオートバイを積載することも可能とのことです。
エンジンはN-BOXと同じく自然吸気とターボが用意され、トランスミッションはCVTと軽商用車初の6速MT(ターボ車を除く)が選べます。
軽自動車なので維持費が安いということもあり、趣味に特化したクルマとして2台目に買うユーザーも多いようです。
※ ※ ※
冒頭にホンダ車は真面目になったとありますが、ホンダだけでなく各メーカーとも真面目になった印象です。
たとえば、日産のパイクカー3兄弟、トヨタ「セラ」、スズキ「X-90」など、かつては面白いクルマが数多くありました。
そうしたクルマを販売していた時代は、各メーカーとも経済的だけでなく、開発者の心にも余裕があったのかもしれません。
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