真冬は軽油が凍る可能性も! バッテリーからウォッシャー液まで必要な冬対策とは

凍るのは軽油だけではない!

 寒冷地域の運転時や駐車時には、気温の低下によってクルマのあらゆる部分にトラブルが発生します。

 もっとも分かりやすいのが道路の凍結です。スタッドレスタイヤやチェーンなどで対策をしていたとしても、凍結路は滑りやすいために、細心の注意が必要です。

 冬の屋外駐車ではフロントガラスが凍結し、溶かすのに時間がかかるほか、くっついてしまったワイパーを無理に剥がすと破損の恐れもあります。

 また、ドアノブ内部が凍結して解錠・施錠できないというトラブルも考えられるのです。

 では、クルマの内部にある液体類は、どのような状況で凍結する可能性があるのでしょうか。

 雪道走行では、視界を確保するためにガラス面の汚れやゴミを取り除く、ウォッシャー液の使用頻度が高まります。

 しかし、外気温が低い寒冷地では、ノズル内のウォッシャー液が凍結するほか、噴射した瞬間に凍り付く場合もあります。

 また、専用のウォッシャー液ではなく水道水などで代用している場合、ウォッシャー液よりも早い段階で凍結し、ウォッシャータンク内まで凍ってしまう自体になりかねません。

 そのため、寒冷地では冬になる前に凍結防止のため、ウォッシャー液の濃度を高めにしておくか、寒冷地仕様のものに交換しておくことが大切です。

冷却水(LLC:ロングライフクーラント)も凍結対策をしておく必要があります
冷却水(LLC:ロングライフクーラント)も凍結対策をしておく必要があります

 次に冷却水(LLC:ロングライフクーラント)も凍結対策をしておく必要があります。冷却水の濃度は30%から50%が一般的ですが、この濃度では30%で-15度、50%は-36度で凍結するため、寒冷地やウィンタースポーツなどで雪山に出掛ける際には濃度を濃くしておきましょう。

 東北地方で中古車業を営む整備士は、次のように話します。

「寒冷地に住んでいる人の冬対策として、タイヤ交換やチェーンの準備をする人、ガラスが凍った場合のスクレーパーやドアノブ用のスプレーを車内に常備する人などは多くいますが、ウォッシャー液やLLCまで気にする人は少ないかもしれません。

 また、バッテリーやエンジンオイルも寒さによって性能が低下することがあります。そのため、クルマ全体の冬準備として、一度販売店やカー用品店で確認をした方が良いといえます」

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Writer: くるまのニュース編集部

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