生産停止のホンダ新型「N-WGN」 納車済車約1万台も電子制御ブレーキ不具合でリコール

2019年8月9日に発売されたホンダの新型軽自動車「N-WGN」。発売後、1か月余りで電子制御パーキングブレーキの不具合が発覚した結果、生産停止が続いていました。しかし、初期受注などの販売済みのモデルに対してもリコールが必要と判断したホンダは、同年12月12日に国土交通省へリコールの届け出を提出しました。

全面刷新N-WGNのリコールを届け出

 ホンダが2019年8月9日に発売した新型軽自動車「N-WGN/N-WGN Custom」(以下、N-WGN)に関するリコール(回収・無償修理)を同年12月12日に国土交通省へ届け出ました。

 N-WGNのリコール届け出の対象件数は9437件となり、確認された不具合は計322件にのぼります。

電動制御パーキングブレーキの不具合で生産停止している、新型N-WGN
電動制御パーキングブレーキの不具合で生産停止している、新型N-WGN

 N-WGNは、軽自動車市場で25か月連続で販売台数首位を誇る「N-BOX」の筆頭にするN-シリーズとして、初代モデルが2013年に登場しています。

 今回、2代目として登場したモデルは、先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備し、衝突軽減ブレーキは軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応。

 さらに、街灯のない夜間の歩行者の検知機能も進化したほか、ペダルレイアウトの見直しなどにより、近年問題化する踏み間違いのトラブルなどにも対応しています。

 その結果、新型N-WGNは発売直後の8月に6958台を販売するなど好調でしたが、2019年9月初旬の電子制御パーキングブレーキに関する不具合が発覚し、同年12月現在でも生産ならび出荷を停止している状態が続いています。

 不具合が発覚した後に、ホンダの関係者は「せっかく良いクルマができたのに、電動制御パーキングブレーキに不具合が出たことで、お客さまに待って頂く時間が長くなり申し訳ない」と話し、2020年1月には生産開始が出来ると説明。

 しかし、不具合に関してホンダ内ではすでに販売して納車済みのN-WGNにもリコールの必要があると判断し、今回の届け出となったようです。

 リコール内容は、電動パーキングブレーキにおいて、内部端子の加締め不足や、正常にも関わらず異常状態時に検知される信号が発せられ、警告灯や警告表示が点灯してパーキングブレーキが作動しなくなるほか、駐車ブレーキが解除できなくなる恐れがあるといいます。

 このリコール内容に対して、ホンダは、「全車両の左右電動パーキングブレーキアッセンブリを対策品と交換するとともに、検知プログラムを書き換える」という対応策を実施します。
 
※ ※ ※

 なお、東京モータショー2019で世界初公開された、同社のコンパクトカー「フィット」も、当初は2WD車に今回のN-WGNと同様のパーツを使用していましたが、急遽4WD車のパーツを流用することで、不具合を回避しています。

 そのため、当初は2019年内に発売を予定していましたが、生産調整などの影響もあり2020年2月の発売になりました。

【画像】N-WGN 可愛いノーマルと格好いいカスタムを見る!(37枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー