なぜ中国では日産「シルフィ」が人気? セダン人気低迷の日本と異なる海外の事情とは
2020年に新型「ノート」登場? 今後の日産はどうなる?
最近の日産は、主力モデルの「ノート」や「セレナ」が電動パワートレイン「e-POWER」の成功によって好調ですが、新型モデルとしては、2019年に軽自動車「デイズ」を発表したのみです。
軽自動車市場では好調ですが、主力となる登録車で商品力低下が懸念されていました。そのため日産は、2020年に現在のラインナップを刷新して、5車種を国内市場に投入する予定です。
それらのモデルとは、主力の「ノート」や「エクストレイル」を始め、東京モータショーで発表された「アリア」や南米を中心に販売されているSUV「キックス」ではないか、といわれています。
また、日産は今後のラインナップについて、「高品質」をテーマにしています。新型シルフィの内装は、日本で市販されている日産車と比べると、細かな部分で質感が向上していることがわかります。主な改良点について、開発担当者は次のように話します。
「いままで日産車は内外装の質が低いといわれていましたが、それらを払拭するためにも、『人を科学し、感性に訴える機能、形状の作り込み』をテーマに、車両の機能・形を定量的に結び付けて設計し、お客さまの期待を上回る高品質感を提供できるように開発に力を入れました。
具体的には、ボンネットとボディの隙間を均等にして見栄えを良くする工夫や、ドアハンドルの握り心地や操作性を同社SUVの『エクストレイル』よりこだわっています
また、ドアの開閉音の乗り込む瞬間から乗り込んだ後の車内空間で高品質感を意識して開発しており、メッキパーツやブラックの加飾パネルを各所にあしらっているほか、エアコンパネルスイッチの操作感など頻繁に触る部分や目に見える部分の質感は凄く向上したと思います」
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では、中国市場で爆発的な人気を誇るシルフィなどの海外セダンは、日本に投入される見込みはないのでしょうか。
新型シルフィの価格は、日本円に換算して約150万円から設定され、装備差などはあるものの、各部品の品質に差はないようです。なお、発売後では月間2万台ほどを販売するほど好調だといいます。
日本市場への導入について、日産の担当者は次のように話します。
「日本へ導入を要望される声は聞きますが、日本ではセダンモデルの需要はあまり多くありません。そのため、中国仕様を日本仕様に変更するコストなどを考えると、難しいのでは無いでしょうか」
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日産が海外で販売するセダンモデルには、前出のセントラをはじめ日本未導入の「ヴァーサ」、「アルティマ」、「マキシマ」などがラインナップされています。
どのモデルも現在、日本でラインナップされているセダンとはキーデザインの「Vモーション」など共通する部分はあるものの、日本のモデルよりスタイリッシュな印象です。
2019年7月に「スカイライン」がビッグマイナーチェンジを経て、フロントデザインを変更したことなどの影響もあって、販売台数は堅調だといいます。
日産のセダンが前述の「低価格×高級感×スタイリッシュ」という要素を合わせれば、今以上に販売台数を伸ばすことができるのかもしれません。
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