冬は車のサビに注意! 夏よりも厄介な「塩害」トラブルの回避方法とは
普段、目に見えにくいトラブルとして「塩害」があります。夏の海水浴や冬の雪道など、さまざまな場所でクルマは塩分のダメージを受けています。しかし、実際に錆びてくるまでは見えにくいため、対策をしないまま過ごしている人も多いといいます。では、クルマを錆から守るにはどのような対策方法があるのでしょうか。
冬も夏もクルマの「塩害」トラブルには注意!
日々、クルマを使っているとさまざまな原因で劣化が進んでいきます。夏は気温が高くなることで負荷がかかり、冬は逆に気温低下や雪による影響がクルマにダメージを与えていきます。
さらに、夏は海水浴などで海に行き、冬はスキーなどで雪山に行く機会が増えますが、どちらにも共通するのが「クルマの錆」に関するトラブルです。クルマの錆とは、どのような状態なのでしょうか。
海沿いにクルマを停めると錆びる、という話を耳にしたことがないでしょうか。これは「塩害」と呼ばれ、海水に含まれている塩分が原因となりクルマに大きなダメージを与えてしまう現象です。
塩害により金属が錆びやすくなる仕組みとして、錆は空気中に含まれる水分と酸素が金属の表面に付着することで酸化反応を起こし、時間をかけてゆっくりと錆へと変化していきます。
しかし、塩害による錆は、海水に含まれる塩分がクルマのボディにある小さな傷や隙間から進入し、酸化を著しく早めてしまうために起こります。
目の行き届かないような隙間や傷から錆が広がっていくため、気付いたころには手遅れになっているケースもあるようです。
また冬の雪道では、道路などに使用される「凍結防止剤」や「融雪剤」に、塩分が使用されているため、海での塩害と同様のトラブルが起こる可能性があります。
凍結防止剤には「塩化ナトリウム」が使われています。塩化ナトリウムは、凝固点が-20度程度となっているため、降雪前に撒いておくと路面が凍りにくくなりますが、降雪後にはあまり効果がありません。
対して、融雪剤には「塩化カルシウム」が使われています。塩化カルシウムは塩化ナトリウムと違い、凝固点を-50度程度まで引き下げることができます。そのため、降雪後に撒くことで、雪を溶かすことができます。
どちらも路面の凍結対策として使用されるため、走行中にボディや足回りに付着し、錆を引き起こす可能性があるのです。
塩害への対策について、カー用品店「オートバックス」を運営する株式会社オートバックスセブンは以下のように話します。
「クルマのボディについては、こまめな洗車をすれば基本的には問題ありません。しかし、足回りの部品など、『ボディの下側』については要注意です。なかなか洗車の手が行き届かず、気がついた頃には手遅れになりかねません
また、融雪剤による塩害は、洗車しようにも積雪や寒さが厳しく、なかなか難しいです。そのため、雪が本格化する前にボディや足回りのどちらにもコーティング処理をするのがオススメです」
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