タクシーだけど個人所有も可能!? 都内で急増するトヨタ「ジャパンタクシー」の魅力とは
ジャパンタクシーは個人でも買えるのか?
ジャパンタクシー最大のメリットは、乗降性のしやすさです。スライドドアの開口部幅は720mm、開口高は1300mmと大開口を実現し、フロアの高さを320mmに抑えることで、乗り降りのしやすさにこだわりました。
2019年3月には改良が加えられ、車いすの乗降性を改善。車いす乗降用スロープの折りたたみを、3つ折りから2つ折りに変更するとともに、折りたたみ構造から樹脂の一枚板に変更して設置作業を簡略化しました。
それまではスロープ設置から車いす固定には10分から15分かかっていましたが、この改良により、作業に慣れたドライバーであれば設置時間が3分程度に短縮されたといいます。
ハイブリッド方式で燃費もよく、乗り降りもしやすいジャパンタクシーは、個人でも購入可能です。トヨタ店とトヨペット店で普通のモデルと同様に買うことができます。
ボディカラーは、タクシーで採用されている「深藍」のほかに、「ブラック」と「スーパーホワイトII」があります。個人所有でタクシーとの差別化を図るなら、ホワイトという選択肢もしっくりきそうです。
さらに、高い環境性能(2020年燃費基準+30%達成車)を持っているため、エコカー減税が適用されます。
また、バンパーは3分割式で一部のみの交換が可能、ヘッドライトとリアランプも外側のレンズのみの交換もでき、日常でのちょっとしたアクシデントでも安価に修理できるようになっています。
価格(消費税込)は、標準グレードの「和(なごみ)」が333万8500円、装備が充実した「匠(たくみ)」が356万4000円となっています。
ジャパンタクシーを個人で所有する場合の唯一のネックは、燃料がLPGのみとなっていることです。
これはLPGの価格が1リッターで80円から90円と非常に安価なため、タクシーの多くがLPG仕様なのですが、LPGタンクは小型化しづらいこともあって居住性や積載性も重要視される市販車では普及しないというのが大きな理由になっています。
LPGは、通常のガソリンスタンドでは取り扱っていないケースが多いため、購入前には、近隣でLPGを個人に販売してくれるガソリンスタンドがあるかどうかをチェックしておく必要があります。
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個人所有も可能なジャパンタクシーですが、体が不自由な人を送迎する機会が多い人や日常で長距離移動が多い人にとっては、意外に魅力的なモデルともいえます。
タクシーとしてのジャパンタクシーは増加していますが、個人所有のジャパンタクシーは非常にレアな存在です。クラシカルのスタイルを、あえてカスタムしてみるのも面白いかもしれません。
都内で法人タクシー会社所属、ジャパンタクシー に乗車しておりますタクシードライバーです。
記事中、気になる点があります。
まず、オリンピック仕様のナンバープレートは、必須では無くなっているようです。少なくとも私の所属する営業所では、一年くらい前から通常の緑ナンバーです。
そして車椅子の固定の時間ですが、新タイプが『慣れた人で』3分ほど、というのは間違いないと思います。私もそのレベルで行えます。
しかし、以前のタイプに10〜15分かかるというのは、『慣れてない人であれば』ですよね?
私は『慣れた人』なので、5〜6分でした。
その辺りの表現は、フェアにして頂きたいですね。