新レコード樹立なるか!? 最速FF市販車 ルノー「メガーヌR.S.トロフィーR」が鈴鹿サーキットでタイムアタック

ルノー・スポールの開発ドライバー、ロラン・ウルゴン氏
ルノー・スポールの開発ドライバー、ロラン・ウルゴン氏

トロフィーRは2020年1月の東京オートサロンに出展予定

 メガーヌR.S.トロフィーRの軽量化は多岐にわたります。4コントロールと呼ばれる4輪操舵システムを外したことでマイナス35kg、デュアルクラッチの6速EDCを6速MTに変更することでマイナス35kgを達成。

 さらに、1本2kg軽量化できるカーボンホイールの採用、たった8kgのカーボンボンネット、1座あたり7kg軽量化するサベルト製モノコックシート、リアシートを廃し2シーターとしたことでマイナス25.3kg。その他、メガーヌR.S.トロフィーでは8.7インチのマルチメディアスクリーンをトロフィーRでは7インチにすることで250g軽量化するなど、目まぐるしい努力を積み重ねた結果、トータル130kgの軽量化を実現したそうです。

 ほかにも空力性能の改善や、アクラポヴィッチのマフラー、オーリンズの車高調整式ショックアブソーバー、ブレンボのブレーキ、さらにルノースポール専用のブリヂストン・ポテンザS007タイヤなど、トロフィーRはさまざまな専用パーツで武装されています。

 搭載するエンジンは、メガーヌR.S.トロフィーと同じ、300馬力/400Nmを発生する1.8リッターターボ。6速MTを介し前輪を駆動します。

 今回の鈴鹿アタックに、アドバイザーとして参加した谷口信輝選手によると、「正直にいって、このR.S.トロフィーRは、運転する人を選ぶコンペティティブなモデルです。クルマがドライバーを補ってくれるわけではないので、腕に覚えがある人でないと扱いは難しいです。軽量化でリアが軽くなっているぶん、とくに高速コーナーではお尻がどうしてもルーズになります」

 谷口選手は続けます。「4輪操舵の4コントロール、そして2ペダル6速EDCを採用するR.S.トロフィーならば、誰でも楽しく、そして速く走ることができます。メガーヌR.S.は素性が良いので、曲がる/走る/止まるがとにかく気持ちいいんです」

 ルノー・スポールの開発ドライバーのウルゴン氏は、今回の鈴鹿サーキットでのタイムアタックの意義を聞かれ、「ここ鈴鹿は世界でも名門サーキットとして知られています。我々はニュルブルクリンクだけではなく、ベルギーにあるスパ・フランコルシャン、そして鈴鹿とタイムアタックをおこなっています。それは、とても意味のあるチャレンジなのです」と答えました。

 また、ルノー・ジャポン マーケティング部の名物マネージャー、フレデリック・ブレン氏はこういいます。

「ルノー・スポールのモデルが売れているのは、フランス本国、ドイツに次いで、じつは日本が世界で3番目です。近い将来、日本が世界ナンバーワンのマーケットになることを望んでいます。ルノー・スポールにとって、日本は特別な国なんです」

※ ※ ※

 じつは2019年2月に、ウルゴン氏が乗り慣れた左ハンドル仕様のメガーヌR.S.トロフィーRで、鈴鹿サーキットを試走したときのタイムは、2分25秒6だったといいます。

「タイムはひとつの目標であって、我々は良いクルマを提供することが最大の使命です」とウルゴン氏は答えましたが、それでも今回、ナラシ運転もしていないド新車のトロフィーRで、それも慣れない右ハンドル仕様車で、さらに2月よりも気温が高めな11月に、前回を上回る2分25秒454というタイムを出せたことは、満足な結果だったはずです。

 谷口選手は、「ボクは完成されたトロフィーRというクルマを、ただ乗って確認したというだけです。FFでこのタイムは、じつはみなさんが感じている以上にスゴいんです。H社のCというクルマじゃ出せません(笑)。

 今回はタイムを詰めていったというのではなく、クルマのパフォーマンスを最大限に引き出すことができれば、ウルゴンさんが乗ってもボクが乗っても、同じように驚異的なタイムが出ることが証明されました」というコメントが印象的でした。

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