話題の「カーシェア」レンタカーとは何が違う? 利用者が語るメリット・デメリットとは
「トラブルはないの?」実際の利用者に聞いてみた
短時間の利用ができることに加え、ステーションと呼ばれる専用駐車場(拠点)の豊富さ、利用料金の安さというメリットからユーザーが増加の一途をたどっているカーシェアですが、問題などないのでしょうか。実際に利用しているユーザーに話をきいてみました。
神奈川県在住のAさんは大型SUVを所有していますが、燃費があまりにも悪いので普段使いにはカーシェアを利用しているそうです。カーシェアの利用頻度は、平日に1回、週末に1回でだいたい週2ペースです。
カーシェアを利用する理由について、Aさんは次のように話します。
「私は6時間以下で利用することが多く、6時間以下だと距離料金無料の事業者もあります。金銭面の負担も少なく、気軽に利用できるのがカーシェアの良いところです。
12時間を超えるようだとレンタカーの方が安くなる場合もあるので、ケースバイケースでレンタカーを借りたりすることもあります。
週末に当日予約すると、空いているクルマがないこともありますが、ステーションが増えたこともあり、家から近いステーションにこだわらなければ、だいたいは借りられるようになってきました。これはステーションが多い地域に住んでいるからこそだと思います。
複数のカーシェア事業者の会員になっておけば、空いているクルマを確保しやすいのではないでしょうか」
一方、東京都在住のBさんは、カーシェアを利用したときに、ちょっとしたトラブルに遭遇したことがあるといいます。
「予約したクルマをステーションに取りに行ったら、ドアミラーが丸ごと落ちていたことがありました。あと、クルマのなかがゴミだらけだったこともあります。
ミラーがないクルマはその場でキャンセルしました。そのときは直前のキャンセルでもキャンセル料が発生しない事業者を選んで正解でした。
ゴミだらけのクルマは、急いでいたので我慢して利用しましたが、自分が汚したと思われるのもイヤなので、使用後にクレームを入れました」
無人で貸出をおこなうカーシェアでは、クルマの清掃やメンテナンスをおこなう専任スタッフがステーションを巡回し、車両内外の清掃や傷の修復、エンジンルーム内のチェックをしています。
「週に10時間を超える利用だと安いコンパクトカーの中古車を買って所有した方がお得といわれていますが、都内は駐車場代が高いので、カーシェアの方が安く済みます。
私の場合は、自宅周辺の駐車場代を考えると、マイカーを購入したら週16時間ぐらいが乗らないと損になります。旅行でも行かなければそんなに乗りませんし、当面はマイカーじゃなくカーシェアでいこうと思っています」(Bさん)
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カーシェアを頻繁に利用するAさん、Bさんとも、いろいろなクルマに乗るためにちょっと遠くのステーションまで借りにいくこともあるといいます。
レンタカーの方が車種のバリエーションは豊富ですが、カーシェアでもコンパクトカーから輸入車まで、さまざまな車種が導入されています。
また、個人が所有するクルマをシェアする「個人間カーシェア」も登場しています。クルマを貸す側は、自分が使用していないときにクルマを貸すことで収益が得られ、クルマを借りる側は、レンタカーやカーシェアでは取り扱われていない高級車などが借りられるというところにメリットを感じるようです。
クルマを所有するには、車両代のほかに、駐車場代やガソリン代、メンテナンス費用など、さまざまなコストが必要です。頻繁にクルマに乗らない人であればレンタカーやカーシェアの方が経済的ということもあり、今後ますます普及していきそうです。
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