雪道でスタックしたらどうすればいい? 冬ドライブで車に用意しておくと便利なものとは?

これから本格的なウインターシーズンがやってきます。スキーにスノーボードに、そして温泉に、と、冬のドライブも楽しいものです。ですが、冬の天候は変わりやすいため、雪道に慣れていないドライバーにはちょっと戸惑ってしまうことも。では、雪道を走行しているときに、万が一スタックしてしまったらどうすればいいのでしょうか。また、冬のドライブでクルマに常備しておくと便利なものとはなんでしょうか。

スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤチェーンがあるとなお安心

 もうすぐ各地で雪が舞う季節。これからのレジャーといえば、やはりウインタースポーツです。スキーやスノーボード、あるいは冬キャンプなど、十人十色の楽しみ方があります。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」そんなときに焦らないように、備えあれば憂いなし
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 しかし、都会に住むドライバーにとっては、普段走り慣れない雪道のドライブは不安が多いと思います。スキー場などの目的地の近くになるにつれ、深まる雪道を見て、さらに心配になったことはありませんか。

 クルマの往来が多ければ、路面上の雪もタイヤで踏みつけられて、スタッドレスタイヤを履いていれば走るにはほとんど問題ありませんが、行き交うクルマも少なく、なおかつ雪が深くなる場所を走ると、場合によってはスタック(轍などにタイヤがはまって、アクセルペダルを踏んでもタイヤが空転し、クルマが前にも後ろにも動かない状況)するかもしれない、という心配が出てくると思います。

 安心して雪道を走るには、どのようなものを用意しておけばいいのでしょうか。日本全国でロードサービスを提供している日本自動車連盟(JAF)の広報に話を聞きました。

「冬のドライブでは、クルマの荷室にタイヤチェーンを常備しておくと安心です。最近は高性能なスタッドレスタイヤや、1年を通して装着でき雪道も走行可能なオールシーズンタイヤもありますが、やはりそれだけでは乗り切れない場面もあるので、タイヤチェーンは必要です。

 ちなみに、最近では鉄素材のチェーンや、ゴムや樹脂のチェーンでもない、布製チェーンというのも出てきましたが、これはあくまで応急用と思っていただきたいです。JAFのユーザーテストでも2018年に北海道でおこなった結果では、勾配20%の斜面は上れませんでした」

 全国でおこなわれる冬期の道路規制は、「冬用タイヤ規制」のほかに「チェーン装着車以外通行止め」などがあります。冬用タイヤ規制の場合は、スタッドレスタイヤなど冬用タイヤを装着していれば走行できますが、チェーン装着車以外通行止めの場合、文字どおり、冬用タイヤを装着していてもチェーンを装着していないと走行できません。その意味で、常にタイヤチェーンをトランクルームに用意しておくと、安心感が違います。

「そのほか、雪かき用のスコップを積載しておくと、ウインタードライブには安心でしょう。これは先がとがったタイプでないものが良いです。最近は折りたたみができるタイプもあります。折りたたみタイプは、他の固定式のスコップと比べると雪かきができる面積は小さいのですが、収納性が高いのは利点です。

 また雨合羽や防寒具、軍手や長靴もあると便利です。外で作業をする際に、雪が降っている可能性があります。防寒対策もしっかりとお願いします。

 さらに反射材・反射ベストは必要です。夜間では、視認性が著しく低下します。スタックした際だけでなく、夜間に車外に出る場合は必ず着用してください。対向車や進行してくるクルマに対して視認性を上げることは重要です

 そのほか、とくに降雪地域では、砂が準備されている場所があります。山間部や橋の周辺になりますが、砂箱が設置してある場合があります。

 こちらもある程度除雪したうえで、進行方向両駆動輪の前に散布してお使いください。雪道では、スリップなども発生しやすくなります。 そして、薄暮時や夜間は視認性が悪化します。脱出作業の際は、二次事故を防ぐためにも反射材や灯火類を活用してください」(JAF広報)

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