「アルファード」に最大のライバル登場!? トヨタが新型高級ワゴン「グランエース」発売

新型グランエースのライバルは、同じトヨタのアルファードか?

 新型グランエースの室内空間は、室内長3290mm×室内幅1735mmとゆとりがあります。3列シートのプレミアムは、2列目と3列目シートに、ゆったりとくつろげる専用のエグゼクティブパワーシートを採用。

 座り心地の良さに加えて、ロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマン、快適温熱シート、格納式テーブルなどを装備し、利便性や快適性を追求しました。

トヨタ新型「グランエース」3列シート6人乗り
トヨタ新型「グランエース」3列シート6人乗り

 4列シートのGは、2列目シートにエグゼクティブパワーシート、3列目シートにレバー操作でシート調整可能なリラックスキャプテンシートを設定。4列目にはワンタッチで座面が跳ね上がる6:4分割チップアップシートを採用するなど、乗車人数や手荷物の量に応じてフレキシブルなシートアレンジが可能です。

 運転席まわりは、ブラックを基調とした低くワイドなインパネで、空調の吹き出し部に金属調加飾を、助手席正面に木目調加飾を配置して、華やかな印象としました。

 低くワイドなインパネにメーター配置を工夫することで、前方は開放感のある視界が広がります。さらに、フロントピラーのスリム化や三角窓の拡大、低いベルトラインなどにより、優れた側方視界を確保しました。

 メーターフードには本ステッチを施すとともに、ハンドルに本革と木目調加飾を組み合わせるなど、上質なインテリアを目指しました。また、ブラック基調との内装とすることで、引き締まった室内を実現しています。

 後席の乗員を包み込むように、フロントシート背面からサイドトリムに向かって木目調加飾が施されました。加飾に沿って灯されるLEDサイドカラーイルミネーションなど、クールななかにも落ち着きのある大人の上質感を演出しています。

 天井色には華やかなフロマージュ、シート色にはニュートラルベージュが採用されましたが、どちらもオプションとしてブラックが設定されています(Gの天井色はフロマージュのみ)。

 後席への乗り降りに配慮し、スライドドアの開口部は1000mmと大きく設定されています。また、事前予約で、スマートキーを携帯して車両に近づくとスライドドアが自動的に開錠して開くウェルカムパワースライドドア機構を搭載したスマートエントリー&プッシュスタートシステムを全車標準装備。さらに、スライドドアが閉じ始めるとスマートドアロックを受け付け、完全に閉じたタイミングで自動的に施錠する予約ロック機能も設定しています。

 新型グランエースのパワートレインは、2.8リッタークリーンディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせました。高級車に求められる滑らかさや静粛性に加え、低回転からトルクフルな走行を実現し、WLTCモード燃費は10.0km/Lを達成しています。

 また、DPRや尿素SCRシステムの採用により、窒素酸化物(NOx)を大幅低減。これにより、排出ガス規制の基準「ポスト新長期規制」に適応しました。

 新型グランエースはFRレイアウトを採用するとともに、アンダーボディはサイドメンバーをストレートに通すストレートラダー構造とし、フロア面のねじれ剛性を確保。さらに、各ピラーをアンダーボディと結合した環状骨格構造を用いることで、高剛性ボディを実現しました。

 サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式独立懸架、リアにトレーリングリンク車軸式を採用。高いボディ剛性に対して、サスペンションジオメトリの最適化やストロークの確保によって、接地感のある上質な乗り心地と高い走行安定性を実現しています。

 エンジンルームと室内を隔てるダッシュパネルにサンドイッチ鋼板を使用するなど、制振材・吸遮音材を効果的に配置。さまざまな路面環境において、高級ワゴンにふさわしい優れた静粛性を追求しました。

 便利な機能として、スマートフォンと連携可能なディスプレイオーディオ(DA)とDCM(専用通信機)を標準装備。すべての乗員に、安心・便利なコネクティッドサービスを提供します。

 スマートデバイスリンクに対応するTCスマホナビや、音楽・ラジオアプリなどをDA上に表示して操作可能とし、LINEカーナビでは音声認識で目的地設定やLINEのメッセージ送受信、音楽再生などをおこなうことができます。

 また、Apple CarPlayとAndroid Autoなど、ふだん利用している地図アプリや音楽アプリなどをDA上で操作・利用することもできます(TVとセットオプション、契約時にT-Connect契約が必要)。

 なお、従来通りの車載ナビ機能を利用する場合に、T-Connectナビキットもオプション設定されています。

 安全装備として、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を装備しました。

 駐車時など、静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、駐車場での後退時に左右後方から接近する車両を検知し衝突の可能性がある場合にブレーキを制御するリヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]、切替レバーを操作することで、車両後方カメラの映像をミラー内のディスプレイに表示するデジタルインナーミラーなど、安全・安心をサポートする機能も充実しています。

※ ※ ※

 新型グランエースは、主に法人での利用を想定しているということですが、もちろん一般ユーザーも購入することが可能です。

 豪華で多人数が乗車できるクルマとして、トヨタでは「アルファード」や「ヴェルファイア」、日産は「エルグランド」、ホンダは「オデッセイ」をラインナップしています。輸入車ではメルセデス・ベンツ「Vクラス」もあります。

 なかでもアルファードは、政治家や企業の要人、芸能人などの移動で利用されることが増えており、新型グランエースの最大のライバルは同じトヨタのアルファードといえるのはないでしょうか。

 新型グランエースは送迎に利用されることを見込んで、3列シート6人乗りのプレミアムの2列目・3列目シートの4席には、アルファードの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と同様の豪華なキャプテンシートが装備されています。

 アルファードの「エグゼクティブラウンジ」の価格(消費税込)は715万8800円から764万1700円、対する新型グランエースの「プレミアム」は650万円です。

 激化する上級ミニバン市場に新型グランエースが投入されると、ますます競争が激しくなりそうです。

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1件のコメント

  1. UCF30系セルシオは5.2だからね
    記者には申し訳ないがFRレイアウトで5.6は切れない部類だな。
    アルファードの5.6は実測ではなく初代アバロンやウインダムの諸元を引用してるだけだろな。
    実際にAWDのLS600hは5.7でも明らかにアルファードより曲がるしね
    初代エクストレイルは5.3でマジに切れる車だったな。
    トヨタで一番切れないのが1S系を載せたFFカリーナで2トントラックより曲がりゃしない駄作だったな
    しかし?あれだけFR時代のエルグランドを否定して低床に有利なFFを推しときながら今更に30年前の同じFRのグランヴィアにタイムスリップとは笑えるな

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