クルマの「ガス欠」は要注意! ガス欠症状やGS空白区間の現状とは
クルマのガス欠は、メーター内にある残量計や警告灯によって未然に防ぐことは可能です。しかし、うっかり燃料の入れ忘れでガス欠を起こした場合や、車両トラブルによるガス欠の可能性もあります。では、実際にガス欠が起きる場合の症状や対処方法とは、どのようなものなのでしょうか。
クルマが「ガス欠」したら、どうする?
クルマを運転しているときに燃料が少なくなってくると、メーター内に警告灯が点灯します。通常であれば、ガソリンスタンドで給油をしますが、山間などすぐに給油できないと最悪の場合「ガス欠」を起こします。
クルマがガス欠を起こした場合は、どのような対処をすればいいのでしょうか。
JAFによると、2018年度(2018年4月から2019年3月まで)に発生したロードサービスの出動数のうち、救援理由が「燃料切れ(ガス欠)」による救援要請件数は、一般道路において全体の7位(5万2543件)、高速道路において全体の2位(9080件)だったといいます。
また、それ以前の5年間(2013年度から2017年度)のデータにおいても、ガス欠は一般道路/高速道路ともに出動理由のトップ10に入っていることから、クルマのトラブルのなかで決して珍しいものではありません。
燃料の残量が少なくなり、走行中に違和感を覚えた場合にはガス欠の可能性が高くなります。ガス欠時の症状としては、「エンジンから異常な振動や音がする」、「スピードが落ちる」、「エンストする(エンストしかける)」が挙げられます。
このような症状が出ている場合には、早急に安全な場所へ移動させることが大切です。しかし、道路上で止まってしまった場合は、すぐにハザードランプを点灯させて後続車に知らせることが大切です。
また、高速道路上では、ハザードランプを点灯させたうえで、発炎筒と三角停止板を使用して、周囲にアピールし、道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡するか、道路脇に設置されている非常電話にて通報しましょう。
実際に、故障車両の救援などをおこなう専門業者は、次のように話します。
「ガス欠などは警告灯などで事前に予想することができるので、燃料が少なくなったら給油をする習慣をつけておくことが大切です。
国産車の場合、車種にもよりますが警告灯が点いてから約50kmは走行可能な場合が多いです。残量でいえば、5リットルとなり、1リッターで10km走る計算となります。
また、純正ナビゲーションが付いていると、警告灯が点いた際に近隣のガソリンスタンドを検索する機能もあるようです。
ただし、なかには車両トラブルによって急にエンジンが止まってしまう可能性もあります。そのような場合でも慌てないように、事前に自分が加入している自動車保険にロードサービスが付帯されているのかを確認しておきます。
契約によって異なりますが、ガス欠には無料で対応してもえる場合もあります。また、JAFに連絡をして救援してもらうことも可能です。すでに会員であれば基本無料のようですが、非会員だと実費分の請求があるようです」
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以前の高速道路では、基本的に50km毎のサービスエリアにガソリンスタンドが併設されていたといいます。しかし、2016年4月時点では、全国の100kmから150kmのガソリンスタンド空白区間が61区間、150km超の区間が16区間存在していると、国土交通省・NEXCO各社は公表していました。
その後、さまざまな対策によって、150km超の空白区間は一度解消されたものの、新たに廃業などによって発生しているといいます。
また、国土交通省の発表では、全国の高速道路で1日あたり約40件ものガス欠トラブルが発生しているようです。高速道路でのガス欠は「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」になるケースや、重大事故の原因にもなりかねません。
途中で給油が必要なほど長距離移動の場合は、事前に給油計画を立てるか、道路上の案内に注意する必要があります。
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