もはやクルマが主役の作品もアリ!? 映画に登場して話題となった車5選
カーアクションの金字塔を打ち立てた名作とは!?
●フォード「マスタング マッハ1」【バニシング in 60”】
1974年に公開された「バニシング in 60”」は、元スタントマンのH・B・ハリッキーが、製作、監督、脚本、主演だけでなく、自らスタントシーンでもステアリングを握ったというカーアクション映画です。
「どんな車でも60秒で盗む自動車窃盗団」を題材としたカーアクション映画作品で、ストーリーは元カーレーサーで保険会社の嘱託調査員をする主人公のメインドリアン・ペイスが、じつは依頼を受けて目的のクルマを盗んで取りそろえる窃盗団のボスというものです。
どんなクルマでも60秒で盗むことを信条として、狙うクルマに女性の名前を付けて着々とこなしていきますが、ある日、「ELEANOR(エレノア)」と名付けた1973年型フォード「マスタング マッハ1」を盗むと警察に追われ、激しいカーチェイスを繰り広げます。
映画に使用されたのは、1973年型ルックにモディファイした1971年型のマスタング マッハ1で、3回目のビッグマイナーチェンジを受け「ビッグマスタング」と呼ばれているモデルでした。
劇中でのカーチェイスは映画史に残るほどの迫力を誇り、いまも語り継がれているほどで、2000年にニコラス・ケイジ主演でリメイクされました。
●プジョー「406」【TAXI】
1998年に公開されたフランス映画「TAXI」は、ジェラール・ピレス監督、リュック・ベッソン製作・脚本によるカーアクション映画です。
タクシー運転手と新米刑事が手を組み、連続銀行強盗団を捕まえるために奮闘するストーリーですが、フランスのマルセイユの街を疾走する迫力あるカーアクションシーンが見ものです。
宅配ピザ屋に勤めていた主人公のダニエル・モラレースが、念願の個人タクシーの認可が下りたことで、愛車のプジョー「406」でタクシードライバーをはじめます。
彼の406は一見するとノーマルですが、車内のスイッチを押すことでタイヤがせり出してトレッドが広がり、エアロパーツが展開され、ありえない速度でマルセイユの街を突っ走ることができる改造車となっていました。
406は1995年に発売されたスタイリッシュなミドルクラスセダンで、1996年には日本にも正規輸入されました。セダン以外にもステーションワゴン、2ドアクーペをラインナップ。
劇中車は190馬力を発揮する3リッターV型6気筒エンジンを搭載したグレードをベースにチューニングしてあるという設定でした。
TAXIは世界中でヒットし、これまでに5作のシリーズとなっていますが、全作に406と後継車の407が登場します。
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海外の映画ではクルマが活躍する作品がほかにもたくさんあり、劇中に使われたクルマが大いに話題となることもありました。
なかでも今回紹介した007シリーズで使われるクルマは「ボンドカー」と呼ばれ、新作ができるたびに、どのメーカーのクルマが使われたかということが報道されたほどです。
近年はメーカーとのタイアップがおこなわれるケースが多いのですが、そのおかげでさらに迫力あるカーアクションが可能になり、クルマ好きがより楽しめる作品が多くなりました。
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