夜間の信号待ちでヘッドライト消灯は違反!? 眩しさ配慮した「おもいやり」がNGな訳
ヘッドライトに気を付けるのは夜間時だけではない?
前述のとおり周囲が暗い環境で運転をおこなうときには、ヘッドライトで自車の存在を知らせることが重要ですが、この周りのクルマへ向けた「おもいやり」アクションを広めるための運動が、横浜市を拠点に続けられています。

この取り組みは「おもいやりライト運動」といい、2010年に活動が開始され、2019年10月時点で10年目となります。活動に賛同している企業は、損害保険会社やタクシー会社、自動車販売店などさまざまです。自動車メーカーでは、日産がこの活動をおこなっています。
活動の趣旨は、ドライバーおよび歩行者のどちらも周囲の危険に気づきにくくなる夕暮れ時に、ヘッドライトを早期点灯することで交通事故を防止することです。おもいやりライト運動においては、日没30分前の点灯を目安として点灯するよう、よびかけています。
日産は、おもいやりライト運動について次のように説明しています。
「1日のうちで交通事故発生件数がもっとも多くなる時間帯は夕暮れ時です。とくに、秋口は日没時間が徐々に早まり、歩行者や自転車に乗る人がクルマの存在に気がつきにくい季節となります。
早めのヘッドライト点灯をおこなうことで、交通事故削減に寄与することを訴えかけていきます」
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比較的新しいクルマでは、オートライト機能が装備されている場合もありますが、手動でつける必要があるクルマも依然として多く存在します。
前述のとおり夜間のヘッドライト消灯は違反行為にあたりますが、事故防止の観点では少し暗くなったかな、と感じたらヘッドライトの点灯をおこなうべきといえるでしょう。早い段階からヘッドライトに意識を向けることで、点灯し忘れることの防止にも繋がります。
対向車の眩しさへの配慮も必要ですが、自車の存在を周囲に知らせることが夜間の交通安全の基本であるという事実を、いま一度認識することが必要だといえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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