苦渋の決断… 新型「フィット」発売延期に高コスト部品採用とホンダが慎重にならざる得ない理由
現行型の3代目フィットは不具合によってリコールが連発
現行モデルの3代目フィットも、発売当初から多くのリコールをおこないました。リコールをすること自体は必ずしも悪いこととはいえませんが、ホンダを代表するモデルでのリコール連発は、消費者に対してネガティブなイメージを与えてしまったといえます。
3代目フィットで主にリコールの原因となったのは、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を制御するプログラムの不具合でした。このときに問題になった技術は、ホンダと欧州系サプライヤーの共同開発によるものでした。
一般的に、量販車において海外のサプライヤーの技術を採用することは、コストの面などから折り合わないことがあります。
しかし、メーカー系列のサプライヤーとのつながりが多い国産メーカーにおいて、系列サプライヤーに限定されず幅広いパートナーの技術を採用することは、良いクルマをつくるために大きなメリットがあります。
実際に、当時のハイブリッドモデルで国内最高クラスの低燃費性能の実現には、このDCTの技術は必要不可欠でした。そういう意味で、技術の進歩と不具合の発生は紙一重といえるでしょう。
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フィットのように数十万台単位で生産されるモデルは、各部品も相当数の量産が必要であり、それぞれ十分な品質を担保していることが重要です。
もちろん、どれだけ細心の注意を払っていても、一定の割合で不良品が発生してしまうものですが、その割合をホンダが定める基準値まで低くすることに苦心しているようです。
また、日本での発売に続き、「時期は未定」(広報部)とのことですが、次は欧州での発売を予定していることが発表されました。
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