日産「GT-R」のコンセプトカーはイマイチだった!? コンセプトカーから市販された車3選
従来の2倍の燃費性能を目指した画期的なクルマとは!?
●トヨタ「プリウスコンセプト」⇒「プリウス」
世界初の量産ハイブリッド自動車として1997年にデビューしたトヨタ初代「プリウス」は、1995年の第31回東京モーターショーにプロトタイプが出展されました。
プロトタイプに搭載されたパワートレーンはガソリンエンジンにモーターを組み合わせ、コンピューターで協調制御する世界初のもので、エネルギー回生システムや停車時のエンジン停止機構などにより、同じクラスのクルマの2倍となる燃費性能を目標としていました。
実際に市販された初代「プリウス」のパワートレーンは「THS(Toyota Hybrid System)」と名付けられます。58馬力の1.5リッター直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンに41馬力を発揮するモーターを組み合わせたもので、10・15モード燃費は28km/Lと、当時としては驚異的な超低燃費を実現。
ボディは5ナンバーサイズの4ドアセダンで、丸みを帯びたデザインのプロトタイプと比べると外観は普通のクルマになっていましたが、ユーザーに抵抗感がないようにしたと考えられます。
初代プリウスは高価だったため、すぐにはヒット作になりませんでしたが、単に省エネ性能だけでなくエンジンとモーターが組み合わされた独特の乗り味が話題となりました。
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今回紹介した3車種以外にもマツダ「RX-8」、ホンダ「S2000」、レクサス「LFA」、ダイハツ「コペン」などが、コンセプトカーを経て市販化されました。
近年、だいぶ規模が縮小してしまった東京モーターショーですが、どんなコンセプトカーが出るのか、いつ市販化されるのか、そんなワクワクを忘れないでほしいと思います。