見た目だけで判断禁物! 知らぬ内に起こる「隠れパンク」の発生理由とは

気づかないうちにクルマのタイヤがパンクしていることを「隠れパンク」といいます。外見上、問題がなさそうなタイヤが気づけばパンクしている仕組みとは、どのようなものなのでしょうか。

外見ではわからない隠れパンクとは

 クルマを運転するうえで、タイヤは重要な役割をはたしています。基本的に4つのタイヤがエンジンから伝えられる動力を地面に伝えることで進んでいくのです。

 そのため、タイヤの空気圧や状態を定期的にチェックすることは安全面で大切な部分となります。しかし、いくら定期的にチェックをしていても、見ただけでは異常がわからない「隠れパンク」というものがあります。この隠れパンクとはどのような状態のことなのでしょうか。

隠れパンクのままだと、最悪の場合バーストの危険性も!
隠れパンクのままだと、最悪の場合バーストの危険性も!

 全国でロードサービスを展開しているJAFの調査によると、2017年度のタイヤトラブルは39万1799件となり、10年前と比べて約36%も増加しているといいます。

 そのなかで、釘などの尖ったものがタイヤに刺さって空気が抜けてしまうパンクのほかに、隠れパンクと呼ばれるものが発生しています。

 隠れパンクは名前の通り、ひと目見ただけでは異常がわかりません。しかし、そのままの状態で走行を続けていると、最悪の場合バーストする危険性があります。

 では、隠れパンクはなぜ起こってしまうのでしょうか。カー用品店「オートバックス」を運営する株式会社オートバックスセブン広報部は、次のように説明しています。

「隠れパンクの要因としては、タイヤの空気圧の低下が原因です。タイヤの空気圧が適正値より低下することで、スタンディングウェーブ現象が起き、タイヤ内部のワイヤーなどの金属が歪んでしまいます。

 それによりタイヤの内部にひびが入ったり、高速道路を走行中にバーストする可能性があります。もちろんタイヤの外側には傷やひびがないので、見ただけでは分かりにくいです」

 外見上では、判断しにくい隠れパンクを予防するには、どのような対策を取ればいいのでしょうか。

「隠れパンクを防ぐには、適性な空気圧を保つことです。何もしなくてもタイヤの空気は、風船のように徐々に抜けていくため、月に1回は空気圧を測定するように心がけてください。昔は、ガソリンスタンドで給油をすると店員が空気圧の点検をしてくれましたが、いまはセルフ式が多くなったためその機会も減りました。

 また、個人でも空気圧を測定する習慣があまりないため、来店するお客様の空気圧が低いケースも見受けられます。空気圧を適正値にすると、空気圧が低いときよりも燃費が向上し適正運転がしやすくなるというメリットもあります」

※ ※ ※

 最近では、スマートフォンのアプリ上でタイヤの空気圧を測定する商品も登場しています。各タイヤのバルブに専用のセンサーを取り付けることで、専用アプリでそれぞれのタイヤの空気圧を管理できるもので、外見上で見つけることのできない隠れパンクを「空気圧の異常」という形で発見することができます。

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