「マツダ2」はクラスを超えた質感を手に入れた!? 開発者に聞いて分かった進化の理由とは
マツダ2は女性からも積極的に選ばれるクルマとなるか?
しかし、筆者(工藤貴宏)がもっとも強い印象を受けた変化は、冒頭で触れたスポーティから上質へと変化した外観デザインや走りでした。
気になったので、開発責任者の和田宣之さんにその背景を尋ねてみました。
「デミオはスポーティ感のあるコンパクトカーとしていました。一方でマツダ2が目指しているのは、車体は小さいけれど、質感や乗り味が上質というクルマです。このクラスは、軽自動車から上級志向で買っていただくケースもあります。
また、より上級のクルマから扱いやすい小さな車体を求めて乗り換えるお客さもいます。そういった人たちにとっては、上質感が重要。そこで、車体は小さいけれど上級車種と変わらないマツダらしい質感の高さをもったクルマとして開発したのです」と教えてくれました。
筆者がマツダ2に触れて驚いたことのもうひとつが、エレガントなインテリアでした。
“Lパッケージ”に用意されるブルーグレーのレザーをはじめ、“Sパッケージ”のネイビーブルーなど、マツダ2のインテリアカラーはこれまでのコンパクトカーの概念を超える、新しくて上質なコーディネートです。
これも「上級車種と変わらない質感」といわれれば素直に納得できるもの。ひとことでいえば、オシャレです。この雰囲気は、マツダ2を選びたくなる理由のひとつになり得ると思えました。
ところで、マツダ2のカタログを見るとあることに気が付きます。人物も映ったイメージ写真が多く使われていて、運転姿勢の説明写真に男性が登場する以外はすべてが女性なのです。
それはつまり、マツダがマツダ2を多くの女性に選ばれるクルマになって欲しいと考えているといっていいでしょう。たしかに、運転しやすい小さな車体かつオシャレなインテリアコーディネートが選べるエレガントなクルマは、女性にとっても魅力的かもしれません。
カジュアルだったりスポーティなコンパクトカーは多いですが、昨今はコンパクトカーのユーザーが多様化するのに対応して、さらに踏み込んだ特徴が求められているのだと感じました。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
ディーゼルを1500ccのままにしたのはマツダ3との区分けなのかね?
1800にするか尿素を使うかで煤溜まり解決と同時にトルクにパンチが出ると思うのだが?メルセデスや他の輸入車勢は尿素を用いて動力性能を優先しているのにね
点検毎のタイミングですら余る程に尿素は食わないのにね