なぜ人気? Amazonで7年改良なしのチャイルドシートが爆売れする理由とは
シンプルなベストセラーチャイルドシートはいつまで売れ続けるのか
機能としてはシンプルなtakata04-beans Amazon限定モデルが、長年トップセラーとなっている理由を、もう少し詳しく検証してみましょう。
●タカタのブランド力。国産という安心感大
こちらのシートはタカタ創業の地である滋賀県彦根市の「ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン(株)彦根製造所」を中心に、厳しい製造基準の元、旧タカタ工場で生産されています。
●4.3kgという軽さ。取り付けもベルト式のなかではかなり楽
ISOFIX対応でもなく回転機能もない、シンプルなベルト固定式チャイルドシートですが、その分、非常に軽く、低重心設計で作られています。ママひとりでも簡単に運ぶことができ、取り付けもベルト式にしては簡単。カーシェアや実家のクルマでの使用など、付け替えが多い場合にも便利です。
●1万円前後の低価格
消費税10%後には1万1000円(2019年10月8日現在)という価格で販売されていますが、これまで、Amazonのタイムセールなどで1万円を切ることもありました。国産メーカーが国内製造する乳幼児兼用タイプで、1万円前後の価格はかなり希少です。
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筆者(加藤久美子)は、チャイルドシートの販売ランキングについて数年前から毎月2回から3回はAmazonのランキングをチェックしていますが、筆者が見たときにはいつもこのタカタのシートが1位でした。
ただし、1時間ごとにランキングは変わるので、見ていないときに1位陥落となった可能性はゼロではありません。
そこで、ランキング1位がどれくらい続いているのか、アマゾンジャパン広報本部に聞いてみたところ、「大変申し訳ございませんが、遡っての数字のご提出、またご希望にそう形での数字のご提示は難しいこと、ご理解いただけますと幸いです。
ベストセラー含め、ランキングに関する集計の方法、具体的な期間などについては公表をしておりません」とのことで、正確な数字を知ることはできませんでした。
ただし、人気の度合いはその評価の高さからもわかります。2019年10月8日現在、このシートには476ものコメントがついており、評価は4.4/5。コメント数もチャイルドシートにおいては1位となっています。
タカタはもちろん、他社も含めすでに新安全基準R129を満たしたチャイルドシートの販売も始まっています。やがては、現行のECE R44基準のシートは出荷できなくなる日が来るのでしょう。いつまでこのシートのランキング1位が続くのか、非常に興味深いです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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