トヨタ「クラウン」が年間24万台売れていた!? 一世を風靡したセダン5選

バブルが後押しした大ヒットセダンとは

●スバル「レガシィ」

ハイパワー4WDセダンの先駆け的存在の「レガシィ」
ハイパワー4WDセダンの先駆け的存在の「レガシィ」

 4WDを悪路の走行ではなく、乗用車に搭載して舗装路でも安定して走行できるという使い方を確立したのは、国産メーカーではスバルと、海外メーカーではアウディです。

 そのスバルも元々は雪道や砂利道などの、悪路走破性を高める目的で開発されていましたが、1989年に初代「レガシィ」が登場し、新時代の4WD車としてヒットを記録します。

 トップグレードでは200馬力を発揮するパワフルな2リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。速さと走行安定性が際立つセダン/ワゴンの代名詞となりました。

 初代のボディは5ナンバーサイズに収まり、日本での使い勝手が良好で、スキーブームだったことから高速道路から雪道までこなすオールラウンダーとして人気に拍車をかけました。

 現在のスバルは水平対向エンジンの4WD車を「シンメトリカルAWD」として、自社のブランド戦略の主力としていますが、初代レガシィ成功なくしてはあり得なかったことでしょう。

●BMW「3シリーズ」

日本でのBMW人気の基礎を築いた「3シリーズ」
日本でのBMW人気の基礎を築いた「3シリーズ」

 1982年に欧州で発売された2代目「3シリーズ」は、バブル期に日本で大ヒットし、有名な「六本木のカローラ」という言葉を残しました。

 3シリーズは1983年から日本に正規輸入され、スペックは同クラスの国産車と大きな差はありませんでしたが、ステータスシンボルとしてBMWのクルマは国産車よりもはるかに価値が高く、若年層を中心に人気を博します。

 ボディサイズは全長4325mm×全幅1645mm×全高1380mm(4ドアセダン)と、いまの3シリーズと比べるとかなりコンパクトで、2リッター未満のエンジンならば5ナンバー登録だったということもあり、それも人気を獲得した理由のひとつでした。

 当時、3シリーズはBMWのエントリーモデルだったとはいえ、2リッターの国産セダンよりも100万円以上も高価だったということもあり、円高という背景から大量の並行輸入車が販売されていました。

 ブームは一過性のものでしたが、BMWをはじめドイツ車のブランドイメージを高めたという功績は、この3シリーズだったのではないでしょうか。

※ ※ ※

 ミニバンやSUVが売れている昨今、セダンの復権はそう簡単ではないでしょう。一方で、トヨタ「カローラ」が刷新されるなど、いまでもニーズがあるのは確かです。

 走る楽しさはミニバンやSUVよりもセダンが勝っていますので、カローラのようなアプローチでユーザーの若返りを図るのもアリかもしれません。

「六本木のカローラ」とは!? 思い出深いバブリーセダンを画像でチェック(15枚)

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1件のコメント

  1. まあ8代目より先陣はクラウン8だけどね
    こいつはマジにクラウンのワイド仕様で逆にセルシオの先祖と言ってもいいだろ
    それと記者にお願いがあるのだがデボネアVを記事にしてくれないかな

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