トヨタ新型カローラは「VWゴルフに勝った!」 車名で避けるのはもったいない実力とは
オプションや安全面も選びやすい新型カローラ
新型カローラは、動力性能と乗り心地の質感、燃費で現在販売している現行のフォルクスワーゲン「ゴルフ」を大きく凌いでいます。間もなく登場してくる次期型「ゴルフ」も、動力性能と燃費のバランスはカローラに届かないだろうし、乗り心地の質感だって日本の速度域だとカローラの方が快適だと思います。次期型ゴルフは、凄く良くなったとしても総合評価で並ぶ程度でしょう。

細かな部分でも新型カローラは進化しています。たとえばカーナビ。標準で7インチのディスプレイオーディオを装備し、純正ナビを装着しないでも、トヨタの純正ナビアプリ「TCスマホナビ」や「LINEカーナビ」などが使用可能です。ただし、TVやApple CarPlayやAndroid Autoといったものは3万3000円のオプションとなります。
また、スマホのナビが苦手な人には、6万6000円というカー用品店の安いナビと同じ金額で「エントリーナビキット」がオプション購入可能です。
もし、「7インチ画面じゃ物足りない」という人なら、さらに2万8600円のオプションを上乗せすれば手応えのある9インチ画面+6スピーカーシステムにアップグレード可能。10万円以下という手頃な予算でTVからスマートフォンのアプリを経由してインターネット番組まで楽しめちゃうんだから嬉し過ぎです。これは、ゴルフじゃ無理でしょう。
そのうえで、安全装備まで万全。世界トップクラスの性能を持つ夜間の歩行者対応が付いた衝突被害軽減ブレーキは標準装備。最廉価グレード以外なら6万6千円でバックしたときのブレーキをサポートするシステムまで付けられます。カローラクラスにも関わらず、快適装備から安全装備までテンコ盛りで、クルマ選びで迷ったらカローラにしとけば間違いないです。
そんな素晴らしい新型カローラながら、筆者の世代だとカローラという車名で購入意欲が薄れてしまう人もいます。良いクルマだとわかっていても「カローラ」を買う気になれないのです。欧州市場で発売したクロスオーバーモデルの「カローラトレック」に別の名前を付けて日本で発売したら、おそらくすべての世代が顧客になってくれると思います。車名にこだわらないのも「顧客第一主義」じゃないでしょうか。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。





























