免許はあるけど運転できない!? ペーパードライバーあるある5選

右折が怖い! 左折で遠回りするペーパードライバーも

●右折が怖く、左折ばかりで目的地まで遠回り

 多くのペーパードライバーが苦手とするのが「右折」です。対向車の有無を確認し、タイミングよく右に曲がるのが難しく、曲がりやすい左折を繰り返し、結果として遠回りしてしまう人もいるようです。

右折するときは安全が確認できるまで待つ
右折するときは安全が確認できるまで待つ

「右折って、なんか苦手なのです。とくに信号が変わってから行っていいのか、それとも強引に右折するのがいいのか迷ってしまいます。なので左折3回で右方向に行くのがクセになりました」と語るのは、30代男性のNさん。

 見通しの悪い交差点での右折は、ベテランドライバーでも気を遣うものですが、いつ信号が変わるかわからないため、あわてて右折しようとしていないでしょうか。

 右折の上手な対処法は、視認で安全が確認できるまで右折しないことです。信号が黄色から赤に変わってしまっても、対向車が停止したことを確認してから右折すればOKです。信号がない交差点でも同様に、視認して絶対に安全が確認できるまで動かないほうがよいでしょう。

 対向車が遠くにいる、または道を譲ってもらった、後ろからクラクションを鳴らされたなどで催促された場合は、歩行者の有無に注意が必要です。

 道路を横断する歩行者は、止まらずにすり抜けようとする存在です。死角から突然歩行者が飛び出してくることもありますので、対向車とともに歩行者の存在を確認する意識が大切です。

 オススメの対処法が「声出し確認」です。「信号ヨーシ」「対向車ヨーシ」「歩行者ヨーシ」と確認事項を声に出すことは、行動心理学では「行動のラベル貼り」と呼ばれ現在進行中の認知処理に影響を与えると証明されています。

 とても簡単なことですが実際に右折しやすくなるので、ぜひ試してみてください。

●高速道路で合流のタイミングがわからない

 ペーパードライバーにとって、一般道より緊張感が増す高速道路。とくに本線へ合流するときにタイミングがつかみにくいと思った経験があるのではないでしょうか。30代の男性Aさんもそのひとりです。

「仕事でどうしても地方まで営業車で行かなくてはならなくなり、免許取得以来の運転をすることになりました。料金所を過ぎて本線に合流するとき、走行車線に入れてもらえるのかドキドキしました。後続車がいなかったので、無事に合流できましたが」

 高速道路での走行は若干の慣れが必要ではありますが、高速道路には歩行者がいなく、ほかのクルマも同じ進行方向なので、一般道より運転しやすいといえます。

 左側の車線(右側からの合流もありますが)から本線に合流するときに注意すべきポイントは、合流できる十分な速度まで加速することと、右斜め後方から来る車両を確認することです。

 合流車線で加速しながらウインカーを出し、サイドミラーで斜め後方を確認して十分な車間距離があることを確認しながら、ゆっくりと車線変更すればいいのです。

 ここでも急に車線変更するのではなく、徐々に車線変更すれば間違いなく安全に合流できます。

●給油口が左右どちらにあるかわからない

 ペーパードライバーにとって、ガソリンスタンドでの給油もちょっぴり緊張する場面です。給油口がどちらにあるのか、また給油口の開け方がわからなかったなんて経験はないでしょうか。最近では自分で給油するセルフ式ガソリンスタンドが増えており、自分でできるのかドギマギしてしまうこともあります。

「ガソリンスタンドで給油口の開け方がわからず焦りました。店員さんが調べてくれて開けることができましたが、給油口は反対側でした」と失敗談を語ってくれたのは20代の男性Tさん。確かにいざ給油しようとレバーを探しても見つからないときって焦ってしまいます。

 これは、給油口を開けるスイッチがどこにあるのかを事前に確認しておくのが最善策です。給油口オープナーは、運転席(シート)の右側側面にあるレバータイプや、ダッシュボードに設置されたスイッチタイプなどがあります。

 探したけれど給油口スイッチやレバーが車内に見つからない場合は、給油口のフタを手で押して開けるパターンもあります。

 クルマの給油口の配置場所ですが、左右どちらかは車種ごとに違います。メーター内にあるガソリンメーターの給油口マークに小さい三角印で左右どちらなのかが表示されているケースもありますので、チェックしてみてください。

 また、ガソリンスタンドのホースは反対側に給油口があっても十分に届く長さを備えていますので、もし間違えてしまってもそれほど気にしなくても大丈夫です。

 セルフ式のガソリンスタンドでの給油は、難しそうですが慣れれば誰でもできます。自分で給油する場合は、必ずエンジンを切ったことを確認した上で給油口にホースを入れてください。あとはレバーを握れば燃料がホースからタンクへと運ばれます。

 注意して欲しいのは「あとちょっと」と最後に燃料を追加しようとする行為。停車中の燃料タンクの上限いっぱいまで入れてしまうと、走行中の温度変化でタンク内の気圧が高まりすぎて危険なこともあります。

※ ※ ※

 ペーパードライバーにとっては、久々に運転すると最初は戸惑うこともあると思いますが、とにかく安全に運転することが大事です。

 周囲に迷惑をかけたくないがために急いで操作を間違えるほうが、逆に危険性を高めてしまうこともあります。あわてずに運転操作を楽しみましょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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