人気SUVボルボ「XC40」の初EV公開間近! 気になる日本導入時期とは

ボルボは、小型SUVの「XC40」のEV仕様を2019年10月16日に初公開すると発表しました。いったいどんなクルマなのでしょうか。

ボルボの人気小型SUVにEVモデルが登場

 ボルボは、「XC40」のEVモデルを2019年10月16日(現地時間)に初公開すると発表しました。すでに日本でも人気となっている小型SUVのEV仕様は、いったいどんなクルマとして登場するのでしょうか。

ボルボ「XC40」(写真はプラグインハイブリッド仕様)
ボルボ「XC40」(写真はプラグインハイブリッド仕様)

 今回、発表されるEV仕様のXC40は、ボルボにとって初の完全電動化されたクルマとして登場します。

 電気自動車は大容量のバッテリーを搭載することから、万が一の事故の際にバッテリーの損傷を防ぐなど、安全対策においても高い基準をクリアすることが求められますが、ボルボはXC40の電動化にあたり、新たに独自の安全構造を開発したと説明します。

 具体的には、エンジンを搭載しない状態でもほかのボルボ車と同じように乗員の安全を確保するため、フロント部分の構造を完全に再設計して強化。

 また、バッテリーは押し出し加工されたアルミニウム製フレームで構成されるセーフティケージで保護され、ボディ構造の中央部に埋め込むことによって、バッテリー周囲のクランプルゾーン(衝撃吸収帯)として形成しています。

 車両のフロア下にバッテリーを搭載すると重心が下がり、横転しにくくなるという利点もあるということです。

 フロント部分だけでなくリアのボディ構造も強化。電動パワートレインが車体構造に統合されることによって、衝突の衝撃をできるだけ分散させてキャビンから遠ざけ、車内の乗員への万一の衝撃を軽減します。

 EV仕様のXC40では、アクティブセーフティシステムに関する新技術も導入されました。ボルボ車では初めて、ボルボとVeoneer社が所有する合弁会社のZenuityが開発したソフトウェアと新しいアドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)センサープラットフォームを採用しています。

 この新しいADASプラットフォームは、複数のレーダー、カメラ、超音波センサーで構成される最新の拡張可能なアクティブセーフティシステムです。その拡張性によって、さらなる技術開発も容易となり、将来の自動運転技術の導入に関する基礎を築くことにもつながるとボルボは説明します。

 ボルボの安全担当責任者 マリン・エークホルム氏は、EV仕様のXC40について次のようにコメントします。

「駆動する装置が電気モーターであろうと内燃機関(エンジン)であろうと、ボルボのクルマは安全でなければなりません。完全電動化されたXC40は、これまでに私たちが製造したなかでもっとも安全なクルマの1台となります。

 安全性に関する基本的な考え方は、このクルマもほかのボルボ車も同じです。車内には乗員がいるので、クルマが乗員にとって安全であるよう設計する必要があります」

※ ※ ※

 ボルボは、2025年までに電動化車両を100万台販売する目標を掲げており、今回の新型EVの登場で、目標に向け着実に前進しているといえます。

 ボルボの担当者は「導入時期はまだ決まっておりませんが、日本市場へも導入する予定です」と説明しています。

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