軽の戦国時代到来? 2019年に新型車が多く登場する理由とは
軽自動車と普通車に起きている逆転現象とは
ひと昔前まで、軽自動車といえば安く購入できる代わりに、普通車に比べて安全・快適装備が少なく近場での利用がメインなクルマでした。
しかし、最近の軽自動車は普通車に引けを取らないほど装備・機能が充実し、軽自動車の価格も年々上昇傾向です。いまや200万円近いモデルも存在するため、普通車との差別化が難しくなっています。
これほどまで軽自動車の人気が高まった理由には、軽自動車の高級化があります。以前までの軽自動車には、万が一の事故時の安全性にマイナスなイメージがありました。
しかし、売れ筋のホンダ「N-BOX」には安全運転支援システム「ホンダセンシング」、スズキ「スペーシア」は予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」など、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの安全機能が標準装備化することで、マイナスなイメージが無くなりつつあります。
また、デイズ/デイズハイウェイスターとeKワゴン/ekクロスには、高速道路同一車線運転支援技術「プロパイロット(三菱はマイパイロット)」を搭載するなど、運転時の快適性も格段に向上しています。
最近の軽自動車について、日産の販売店スタッフは次のように話します。
「ここ数年で軽自動車は、走行性能・安全機能・快適装備などあらゆる面で普通車と変わらなくなっています。また、弊社に限っていえば『マーチ』や『キューブ』といった小型車がありますが、どちらも古いモデルといえ、新型『デイズ』と価格帯やパッケージで比べると見劣りします。
また、軽自動車最大の魅力といえる維持費の安さもあって、他社も含めて100万円台から設定される普通車のポジションが奪われつつあるように思います」
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最近の普通車は、従来サイズが手頃だった5ナンバー車が、グローバル市場を見据えたモデルチェンジなどによって大型化したことにより、3ナンバー車に変わっているモデルもあります。
また日本には、道幅が平均3.9mという狭い道路が全体の8割にものぼり、運転が苦手な人や運動神経が衰え始めている高齢者には、軽自動車が最適なクルマなのです。
こうしたさまざまな背景によって、軽自動車のニーズが今まで以上に急速に高まったことも、新型軽自動車の登場が増えた要因かもしれません。
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