実物大ミニ四駆!? 無人の自動運転車レース「ロボレース」が2021年にシリーズ開幕へ どんな車が走る?
テレビ放送もまもなく開始? ロボレースの未来とは
では、ロボレースへの参加費用はいくらでしょうか。ロボレースのシニア・パートナーシップ開発マネージャーのポール・アンドリュー氏によると「契約条項は各種ある」と説明します。
たとえば、現在実施されている「シーズン・アルファ」の場合、参加チームは4つ。そのうち民間企業は1社で残りはドイツ、イタリア、オーストリアの大学です。
大学の場合、研究室との共同開発という名目での契約となり、ロボレース側のスポンサーなどが開発費用のかなりの部分を負担しているようです。そのほか、自動車メーカーからのオファーも当然あります。
アンドリュー氏によると、「フォルクスワーゲンと4か月間に渡って、実車をつかった共同研究をおこないました」とのこと。ロボレース側は車両を提供し、フォルクスワーゲン側はソフトウエアエンジニアがさまざまな試みをしたそうです。
このほかには「日本の自動車メーカーからもコンタクトされていて、今後について協議しています」(アンドリュー氏)とのことです。
ロボレースはけっして夢物語ではなく、再来年には世界向けのテレビ中継が始まるとみられます。最近流行しているeスポーツと連動するような、新しいモータースポーツの世界がやって来そうです。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
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