半世紀以上の歴史でトヨタ「カローラ」は超絶進化した! 日本を代表する大衆車の初代と最新

2019年9月に12代目となるトヨタ「カローラ」が発売され、現在、好調なセールスを記録しています。大衆車の代名詞的存在のカローラですが、初代はどんなモデルで、最新モデルはどんな特徴があるのでしょうか。

トヨタの「80点主義」を強く反映して生まれた初代「カローラ」

 1966年にデビューしたトヨタ「カローラ」は、現在までに数回のモデルチェンジやボディタイプの設定、高性能エンジンを搭載するスポーティグレードの追加などをおこなってきた長い歴史を持つモデルです。

53年の時を隔てた初代と最新のカローラ
53年の時を隔てた初代と最新のカローラ

 初代カローラが発売された背景としてはトヨタは大衆向けエントリーモデルの「パブリカ」と中級クラスの「コロナ」の間を埋めるクルマが必要となり、必要にして十分な高速巡航性能と豪華な装備、運転する楽しさなど、一定以上の評価と満足が得られることを「80点主義」として、企画されました。

 その後、カローラは世界中で販売されるようになると、1997年には累計販売台数でフォルクスワーゲン「タイプ1(ビートル)」を超えるなど、トヨタを代表するクルマへと成長しました。

 そこで、カローラの初代モデルと最新モデルの特徴をまとめてみました。

●大衆車として幅広く受け入れられた初代カローラ

初代「カローラ」世界を代表する大衆車はここかスタートした
初代「カローラ」世界を代表する大衆車はここかスタートした

 1966年に登場した初代カローラは、日本の高速道路網の伸長に合わせた高速性能を持った小型大衆車でした。

 大衆車とはいえ、まだまだクルマが高嶺の花だった時代に、「少しだけ高級なもの」を求めるユーザーの意識を上手く捉え、商業的に成功。

 同年に発売された日産「サニー」も、高い信頼性と経済性を合わせ持った実用車でしたが、カローラはフロントサスペンションにストラット式を採用していたり、サニーが搭載する1リッターエンジンに対するアドバンテージとして1.1リッターエンジンを搭載するなど、性能や装備と価格のバランスが巧みで、スタイリッシュでモダンな外観と相まって高い人気を誇りました。

 ボディサイズは全長3845mm×全幅1485mm×全高1380mmと、それぞれサニーより少し大きく、サニーより若干重い車両重量でも「プラス100ccの余裕」のキャッチコピーのとおり、軽やかに走りました。

 2ドアセダンでデビューしたカローラも、1967年には4ドアセダンや商用車のバンを追加。1968年にはツインキャブエンジンを搭載したスポーティな2ドアクーペ「カローラスプリンター」も発売し、1969年には1.2リッターエンジンにスイッチされ、性能と装備と価格で常にサニーよりも上を目指していました。

【画層】初代カローラと12代目カローラ、半世紀の進化を見る(16枚)

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2件のコメント

  1. >>必要にして十分な高速巡航性能と豪華な装備、運転する楽しさなど、一定以上の評価と満足が得られることを「80点主義」として、企画されました。

    いやいや、それだけ満たされれば100点だし、歴史が長ければ長いほど、初代と最新の進化幅はおおきくなるわな。

  2. 初代カローラ E1型、カローラスプリンターE15型に代表されるOHV8バルブK型エンジン
    今のカローラなんて尻に卵のカラ付けたひよっこだよ
    今のカローラはカローラじゃなくてカリーナなんですよ、更に言えばカリーナEDなんですね、近年ではカローラとスプリンターは同じ車を系列店分けに備えた車種でしたが、初代カローラにはカローラスプリンターと言うクーペがありました。言うなら86の先祖かな?

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