なぜ黄色が多い!? クルマを運転するときに最適なサングラスとはどんなもの?
クルマを運転していて日差しが眩しいときなどに、サングラスを活用したいものです。さまざまなタイプのドライビングサングラスが存在していますが、実際の効果はどうなのでしょうか。
防眩効果の高いサングラスで運転がしやすくなる
クルマを運転していて、日差しや直射日光の眩しさから目を守る方法として、手軽かつ有効なのがサングラスです。
フロントガラスにはサンバイザーが装着されていますが、サンバイザーは視界そのものを狭めることもあり、信号を見落としてしまったりする可能性もあります。
その点、ドライビングサングラスは、運転に適した濃さのカラーレンズを使用しているので、眩しさを上手に抑える効果が期待できます。
かつてのドライビングサングラスは、黄色いレンズが多かったようですが、それはなぜなのでしょうか。
眼鏡レンズ専門メーカー「東海光学」の企画部 福尾氏に、ドライビングサングラスについて聞いてみました。
――かつては黄色いレンズのドライビングサングラスが多かったようですが、なぜですか。
黄色い(イエロー系)レンズは、光の発する短波長を効果的にカットしつつ、中間波長を多く取り込むことができるので、結果としてコントラスト(色の明暗)を高めることができます。そのため、曇りの日や薄暗くなってきた時間帯などにも非常に有効です。
――最近ではグレー系のレンズも増えてきていますが、どのようなものなのでしょうか。
グレー系のレンズは、カラーの色調や濃度によっては運転に適さないものもあるので、注意が必要です。
例えば、見た物の色が変わってしまうカラーですと、信号の色をしっかり認識できなかったり、色が濃すぎるレンズは十分な明るさを確保できず危険なこともあります。
JIS(日本産業規格)でも、カラーや濃度によって運転への適合・不適合の取り決めがされています。
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グレー系は色味が自然な分、コントラストを高める効果がイエロー系より弱いので、どんな役割をサングラスに求めるかによって、レンズの色を選ぶのがいいようです。
なお、色が濃いサングラスは、人間の目に入る光を減らす効果があり過ぎて、逆に瞳孔が開いた状態を生み出してしまいます。
レンズの外側から入ってくる紫外線により、「目の日焼け」という症状を起こしやすくなることもあるため、注意が必要です。
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