ホイールの傷どう対処? 「セルフor専門店」どっちが良い?

ホイールのガリ傷。クルマを運転している際に「ガリッ!」とやってしまうと、悲しいものです。今回は、ホイールに傷を付けた場合の直し方を紹介します。

ホイールのガリ傷、どうやって対処する?

 狭い道路での対向車とのすれ違いや暗がりの駐車場などで、縁石などにホイールをぶつけて傷を付けてしまうケースが度々存在します。

 ホイールに傷を付けてしまった場合は、どのような対処をすればいいのでしょうか。

気付かないうちに、傷が付いていることもあるホイール
気付かないうちに、傷が付いていることもあるホイール

 傷の具合によって、直せる程度は異なりますが、ホイールの表面が削れているような浅い傷の場合は、比較的簡単に直せることがあります。

 まず、用意するものは、棒ヤスリ、耐水ペーパー、潤滑スプレー、金属磨き剤、ボロ布の5点。棒ヤスリでガリ傷部分を削り、表面をならします。この際、修理部分付近をマスキングテープなどで保護すると、誤ってほかの部分を傷つけず作業がおこなえます。

 傷が目立たなくなったら、耐水ペーパーに潤滑スプレーを染み込ませて磨きます。この段階で傷はほとんど目立たくなるため、最後に仕上げとして、金属磨き剤をボロ布に染み込ませて磨けば完了です。

 ある程度の傷であれば、この方法で修理可能ですが、傷が深い場合は、アルミパテを使用して修理する方法などもあります。

 しかし、えぐられているような傷の場合は、ある程度の専門知識がないとかえってホイールの傷を悪化させることも考えられますが、自分で直すのとプロに頼むのではどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 ホイールのガリ傷について、修理専門店のスタッフは次のように話します。

――ホイールを自分で直すメリット・デメリットを教えてください。

 メリットは、低予算・短時間で修理が可能な点でしょう。数百円の予算で1時間ほどで修理できる方法もあります。

 デメリットは、やはり完成度だと思います。セルフで修理したものの、上手く仕上がらず余計に傷が目立ってしまい、結局は専門店などにお願いすることになってしまった、というお客様は多いです。

――専門店などで直すメリットやデメリットを教えてください。

 メリットは、高品質な点です。当店のお客様は「どこを修理したのかわからない」という声も多く、我々もそれを目指しています。

 デメリットは、高価格で長期間の修理期間がかかってしまう点ですが、これは店舗によって異なります。

――ホイールをこすってしまった場合、ほかに考えられるタイヤトラブルはありますか?

 縁石や大きな段差に乗り上げた場合、ホイールの後ろが歪んでタイヤの空気が漏れてしまうというトラブルは定期的に相談を受けます。見た目ではわからないため放置しがちですが、タイヤの空気が抜けたままの走行は大変危険です。

 大きな段差に乗り上げるなど、タイヤに大きな負担をかけてしまったと思ったら、しばらくの間はタイヤに気を配り、少しでも異常を感じたらガソリンスタンドなどでタイヤの空気圧をチェックすることをオススメします。

※ ※ ※

 セルフでの修理は安く手軽に済ませられる反面、余計に傷が目立ったりほかの部分を傷つけてしまうリスクがあります。

 ホイールのガリ傷は、腕に自信があればセルフ修理を、少しでも不安ならほかのトラブルの可能性も考えて、専門店などに依頼をするのが良いかもしれません。

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