なぜ高級外車で「あおる」? 急激にあおり運転が増えた理由とは
連日のように新聞やテレビで報道される「あおり運転」。2019年8月に発生した「あおり運転ならび殴打事件」では、運転者がさまざまな場所で高級外車に乗ってあおり行為をおこなっていたことが判明しています。なぜあおる側の加害者は、高級外車に乗っているケースが多いのでしょうか。
最近、新聞やテレビなどさまざまなメディアで報道される「あおり運転」。その傾向を見ていると比較的高級な外車に乗っているケースが多く見られます。
また、最近になって「あおり運転」による事件が多く見られるようになった理由は、どこにあるのでしょうか。

2019年8月、茨城県守谷市の常磐自動車道で発生した「あおり運転ならび殴打事件」は、全国的に大きな話題を呼びました。
この事件は、被害者の男性が運転するクルマに対して、車間距離を詰めたり、急減速するなどのあおり行為を執拗におこなったうえ、高速道路上でクルマを停車させたあげく、暴行を加えるという傷害事件へと発展しています。
また、あおり行為をおこなったクルマ(BMW X5)が神奈川県内の販売店から代車として貸し出されたものだったこともあり、BMWへ対するイメージダウンにも繋がったといわれています。
さらに、この事件の容疑者はポルシェのSUV「カイエン」でも同様のあおり運転をおこなっていたことが判明。これをきっかけに、ほかのあおり運転被害でも「高級外車にあおられた」と被害を訴えるユーザーが出てきたこともあり、「高級外車=あおる」というイメージが少なからず付いているようです。
高級外車とあおり運転には、どのような関係性があるのでしょうか。都内で心理カウンセラーをしているA氏は、次のように話します。
「一概に、高級外車とあおり運転には関係性を見出すことはできません。しかし、外車に関わらず、高額なクルマや車格の大きいクルマを運転している心理状態では、気持ちが大きくなりやすくなるという可能性があります。
とくに、SUVやミニバンなどの大きいクルマは運転している目線が高くなることから、前方を走行する自分より小さなクルマとの車間を詰めたくなるようです」
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また、高級外車に限らず故意にクルマを相手にぶつけて、慰謝料などが請求されたという被害も存在するといいます。











