高速道路の「落とし物」はその後どうなる? 落とし主の責任で、違反の可能性も
高速道路を走行していると、路上や中央分離帯などに長靴の片足やホイールカバーなどが落ちている光景をたびたび見かけます。これらは、いったいどのように処理をされるのでしょうか。
ゴミ?それとも落とし物?いったいどっち
高速道路を走っていると、時々目を疑うような落下物を見かけます。
靴の片方やホイールカバー、さらにはジーンズなどの衣服が落ちていることも。これは、故意に捨てた「ゴミ」なのか、うっかり落下してしまった「落とし物」なのか、どちらのケースも考えられますが、このような落下物は、いったいどこに行くのでしょうか。
関越道や東北道などの高速道路を管理する、NEXCO東日本の広報課に聞いてみました。
「交通管理隊がパトロールをしていて高速道路上で拾得した落下物は、基本的には一般的な拾得物と同様の扱いで、一時的にNEXCO東日本の方で保管して、最寄りの警察署に届ける流れです。
そのため、落とし物に気づいた場合は、最寄りのSA・PAのインフォメーションコーナーか、NEXCO東日本お客さまセンターにご相談ください。
その拾得物が靴の片方や使い古された衣類など、ゴミなのか落とし物なのか判断が難しい場合の明確な判断基準はありませんが、基本的には同様の流れとなります。
明らかに使用できそうにないぐらい破損していたりすれば、こちらの判断で破棄する場合もありますが、どんなものを落としたとしても、問い合わせて頂いて問題はありません。
また、道路上の危険な場所に何かを落下させてしまった場合は、近くにある非常電話で道路緊急ダイヤル(#9910)への通報をお願いします」
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高速道路の中央分離帯などには、いったいどのような経緯でこの場所に落ちたのか、想像もつかないようなものが落ちているのをよく見かけます。
高速道路を管理するNEXCO各社にも、その拾得物の分類の判断基準はないようですが、クルマに積んでいたはずの物が高速道路を走行中になくなったという場合、それがどんな物だとしても諦めずに問い合わせてみると、見つかるかもしれません。
また、高速道路上の落下物は大事故を誘発する可能性があることも忘れずに、クルマに荷物を積むときは細心の注意を払うようにしてください。
高速道路を走行中に積載物を道路上に落下させてしまうと、高速自動車国道等運転者遵守事項違反が適用され、違反点数は2点、普通自動車の場合で反則金は9000円となります。
さらに、その落下物で第三者に被害を与えてしまった場合は刑事罰がくだるなど、うっかりでは済まされなくなってしまうことも肝に銘じておきましょう。
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