運転中の道路の冠水、どう対処すべき? ゲリラ豪雨で冠水しやすい道を知る方法とは
全国各地で、ゲリラ豪雨による道路の冠水被害が発生しています。クルマの冠水の恐れもあるなか、運転者はどのように対応するのが望ましいのでしょうか。
ゲリラ豪雨の襲来時、運転者が取るべき対応とは
突発的に発生する局地的な大雨(通称:ゲリラ豪雨)の被害が、全国で後を絶ちません。2019年8月19日にも、大雨警報や注意報などが発令された地域があり、道路の冠水なども報じられました。
クルマの運転中に目の前の道路が冠水してしまったら、どう対応するのが良いのでしょうか。
梅雨から夏の時期にかけては、ゲリラ豪雨や台風などの影響により、道路の冠水が発生しやすくなります。
2019年7月に九州北部を中心に発生した大雨でも、道路やクルマへの影響が出ており、JAF九州本部によると、2019年7月21日の24時間で、車両が冠水・水没したことによる救援要請が、福岡県久留米地区を中心に九州で235件(速報値)発生したといいます。
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道路が冠水した状態になると、道路が濁った水で覆われることで、路面の状態が目視で確認できなくなります。そのため、道路がどのような危険な状態なのか、判断することができません。
水深もわかりづらく、思っていたよりも実際には深かった、ということも十分に考えられます。そのため、冠水した道路には基本的に近づかないことが鉄則です。
万が一、冠水した道路に侵入して、途中でクルマが止まってしまった場合、水圧の影響で脱出が困難になることも考えられます。
JAFの実験によると、水深が60cmをを超えるとドアを開けるのに通常の5倍以上の力が必要になり、クルマの状態によってはドアが開かなくなる可能性もあるといいます。
ドアが水圧で開かず、浸水によりパワーウインドウにもトラブルが発生した場合に備えるためには、クルマ用の緊急脱出ハンマーを車内に備えておくのが効果的です。
国土交通省は、緊急時のハンマーの正しい使い方について、「脱出の際には、サイドウインドウかリアウインドウをハンマーで割って脱出するのが良いでしょう。
フロントウインドウは、割れにくい『合わせガラス』を用いることが法律で義務付けられているため、割ろうとしてもヒビが入るだけで脱出できません」と説明しています。
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