スズキ「ジムニー」初代モデルvs最新モデル 唯一無二の軽クロカン四駆の誕生といま

日本が誇る本格クロスカントリー4WDといえばトヨタ「ランドクルーザー」とスズキ「ジムニー」ですが、どちらも長い歴史があります。なかでもジムニーは軽自動車という世界的にも特殊なカテゴリーで、唯一無二の存在です。そこで、ジムニーの初代と最新モデルをまとめてみました。

さまざまな用途で活躍した初代ジムニー

 2018年7月、20年ぶりとなるフルモデルチェンジで大いに話題となったスズキ「ジムニー」。いまや軽自動車では唯一無二の本格的なクロスカントリー4WDです。

50年の歳月を経てもコンセプトにブレがない「ジムニー」
50年の歳月を経てもコンセプトにブレがない「ジムニー」

 発売直後からの人気は衰えず、未だに納車まで数か月から1年を要するといわれています。

 ジムニーは約50年もの長い歴史を持つクルマですが、初代から一貫してラダーフレームに前後リジッドアクスル・サスペンション、大径タイヤという定石を変えていません。

 そこで、初代と最新型のジムニーまとめてみましたので、紹介します。

●1970年発売の初代「ジムニー」

まさに「プロ」の道具として評価された初代「ジムニー」
まさに「プロ」の道具として評価された初代「ジムニー」

 初代スズキ「ジムニー(LJ10型)」は、1970年4月に軽自動車初の本格的4輪駆動車としてデビューしました。

 ラダー(梯子型)フレームに車体を載せ、同社の軽トラック「キャリイ」のものを基本としたエンジンを搭載。空冷2サイクル360ccの2気筒で、出力はわずか25馬力でしたが車重600kgと軽量な車体だったため、街中や山道では十分なパワーでした。

 サスペンションは信頼性の高い前後リーフスプリング(板バネ)を採用。乗り心地よりも信頼性を重視した作りとなっていました。

 トランスミッションは4速MTのみで、トランスファーを介して前後輪を駆動し、16インチと大径のラグタイヤ(悪路用タイヤ)により高い悪路走破性を実現。

 ボディサイズは全長2995mm×全幅1295mm×全高1670mmで乗車定員は3名、最大積載量250kg(2名乗車時)の商用車登録でした。

 当初はオープンモデルのみでしたが、マイナーチェンジでバンが追加され、エンジンも水冷となります。

 高い悪路走破性から土木・建設の測量や林業のパトロール、山間地の商品運搬など、さまざまな状況下で「プロの道具」として高い評価を得るとともに、手軽にアウトドアを楽しめる4輪駆動車として、一般ユーザーにも好評を博しました。

 1976年に軽自動車規格が変更され排気量の上限が550ccとなると、初代ジムニーは「ジムニー55」として継続して販売され、1981年まで生産されました。

 なお、初代ジムニー(初期型)の価格は48万2000円で、同時期の軽バンが37万円前後だったことを考えると、かなり高めの設定でした。

初代と最新はこれだけ違う!? ジムニー50年史を画像で見る(13枚)

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1件のコメント

  1. を初めて見たのは太陽にほえろのマカロニ刑事操るジムニー
    記事では軽く十分なパワーなんてのは大嘘で、それこそクラッチが悲鳴をあげるほど下のトルクが薄くて大変だった
    当時フロンテと言う2サイクルエンジンの軽もあったが非力は否めなかったしね
    ただね、あの2サイクルの不規則なノック音が自分は好きでしたがね
    今は納期も定まらぬ人気車種ですからね

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