あおり運転で高まるドラレコ需要! 選ぶには種類が多すぎるドラレコの選ぶポイントとは
近年、あおり運転への対策などで注目が高まっているドライブレコーダーですが、どんな商品を選べばいいのでしょうか。押さえておきたいポイントや、いま売れ筋ドラレコの特徴を紹介します。
売れ筋のドラレコってどんなもの?
近年、「あおり運転」が社会的に問題視されています。昔からドライバーの間では問題にはされていましたが、2017年の東名高速の事故をきっかけに、一気に社会的な注目度が高まったといわれています。
これにより、あおり運転防止のための取締も強化されました。道路交通法第26条には「車間距離の保持」についての規定があり、これに違反すると「車間距離保持義務違反」となります。
警察庁によると、高速道路における車間距離保持義務違反は2015年は7571件、2016年は6690件、2017年は6139件であったのに対し、2018年は1万1793件と2倍近くの件数になっています。
また、あおり運転でのトラブルを防ぐための手段として、ドライブレコーダー(以下、ドラレコ)も年々売上を伸ばしています。国内の市場調査をおこなうGfKジャパンが、全国のカー用品店、家電量販店、インターネット通販などの販売実績をもとにドラレコの販売動向を調査したデータを発表しました。
それによるとドラレコの国内販売台数は、2014年の約40万台から毎年約20万台ずつ増加し、2018年では約140万台と、急速に需要が拡大しています。
市場が活性化し、さまざまなメーカーから多様な商品が販売され、「どれを選ぶべきか迷ってしまう」という声もあります。では、実際にドラレコを購入する際にはどのようなポイントを気をつければ良いのでしょうか。
カー用品店「オートバックス」を運営する株式会社オートバックスセブンの担当者に、ドライブレコーダーの販売実態について話を聞きました。
――どのようなタイプのドライブレコーダーが売れているのでしょうか。
前後セットとなっているタイプがとくに売れています。直近の月間販売ランキングトップ5を見ても、1位、2位、4位は前後セットのタイプです。
――前後セットのタイプは、なぜ売れているのでしょうか。
近年、話題となっている「あおり運転」への対策として、前後を撮影できる方が安心との意見が多いです。それまでは前後どちらかの1カメラタイプが主流とされていましたが、あおり運転への関心が高まるにつれ、前後セットのタイプが売上を伸ばしています。
――そのほか、売れている商品の特徴を教えてください。
駐車監視機能は人気です。直近の月間販売ランキングトップ3の商品にはすべて駐車監視機能が付いていますし、ドライブレコーダー業界の全体を見ても、いまは駐車監視機能の標準装備はほとんどマストとなっているのではないでしょうか。
――売れている商品の価格帯を教えてください。
前後セットのタイプの平均的な価格帯である、2万円から3万円のものが人気です。1カメラタイプの平均価格が1万円から2万円なのを考えると、お金をちゃんとかけてでも前後セットタイプを購入したい、という人が増えている印象です。
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ドライブレコーダーの設置は他車との事故に備えるという目的のほか、撮影した映像を自ら確認し、その後の運転に役立てるという活用方法も推奨されており、警察庁は次のように説明しています。
「記録された映像を見ることにより、運転者がヒヤリハット・交通事故を起こしやすい運転行動を振り返って客観的に確認することができます。これにより、運転者は自身の好ましくない運転特性を把握し、その反省を活かして安全運転に対する意識を向上させ、交通事故に遭うことを防止できます」
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