燃費性能なんて気にしない! 令和に残る国産車燃費ランキングワースト3
現在発売されている新型車は、どれも燃費性能に優れたクルマばかりです。しかし、なかには燃費性能を気にせずパワーを追い求めたクルマも存在します。そこで国産車のなかで燃費が悪いクルマワースト3を紹介します。
現在発売されているクルマでもっとも燃費性能が悪い車種は何?
近年の新型車は、燃費性能に配慮されて設計されたクルマが多く、ハイブリッドカーなどの特殊なメカニズムを搭載しない車種でも高い燃費性能を発揮するものが増えてきました。

クルマの低燃費技術といえば、国産自動車メーカーのお家芸といえるところがあります。そのため、国産車からクルマ選びをすれば、どのモデルでも一定以上の燃費性能を持つと考える人は多いのではないでしょうか。
しかし、なかにはパワーを優先するあまり、10km/Lを切るクルマが存在し、現在でも販売されている車種もあります。そこで、国産現行モデルのなかでのJC08モード燃費ランキングワースト3を発表します。
各章で紹介する情報は、いずれもモデルのなかでもっとも燃費が悪い仕様の情報です。
なお、2019年8月時点でWLTCモード燃費のみの発表となっているクルマは除外しています。
●ワースト1位:レクサス「LX」
ワーストランキング第1位となったのは、レクサスSUVの最上級モデル「LX」です。JC08モード燃費は6.5km/Lとなっています。
搭載されるエンジンは5.7リッターV型8気筒で、最高出力は377馬力、最大トルクは534Nmを発揮します。
車両重量は2730kg(3列シート仕様)と、市販車のなかではかなりの重量級です。駆動方式はフルタイム4WDとなっており、こちらも燃費面では不利といえるでしょう。
●ワースト2位:トヨタ「ランドクルーザー」
LXに次いで燃費が悪いクルマは、トヨタの本格4WD車「ランドクルーザー(200系)」です。JC08モード燃費は6.7km/Lとなっています。
このクルマは、ボディなどをLXと共有していますが、搭載されるエンジンには違いがあります。
最高出力318馬力/最大トルク460Nmを発生する4.6リッターV型8気筒エンジンが搭載されていて、車両重量は2690kg(ZXグレード)と、こちらもかなりの車重といえます。
しかし、LX/ランドクルーザーはどちらもフルタイム4WDシステムや強靭なシャシに支えられた圧倒的な走破性をもっていることから、燃費性能にしわ寄せがあっても仕方ないといえるのかもしれません。
●ワースト3位:レクサス「LC」
レクサス・トヨタの本格クロカンモデルにつづいて、3位に入ったクルマは、ラグジュアリー2ドアクーペのレクサス「LC」です。JC08モード燃費は7.8km/Lとなっています。
LCは、ハイブリッド仕様の「LC500h」とガソリン仕様の「LC500」がありますが、今回ランクインしたモデルはガソリン仕様です。ちなみにハイブリッドモデルはJC08モード燃費が15.8km/Lを記録しています。
ガソリン仕様のスペックは、5リッターV型8気筒エンジンを搭載し、最高出力477馬力/最大トルク55.1kgf・mを発揮するというもので、車両重量は前出のSUV2車種と比べると軽めの1960kg(“L package”と“S package”)です。
駆動方式は全車FRで、電子制御10速オートマチックと組み合わされることで余裕ある加速を実現します。
※ ※ ※
2019年8月現在、WLTCモード燃費のみ発表されている国産車でもっとも燃費の悪いクルマは日産「GT-R」の7.8km/Lですが、一般的にWLTCモードの測定値はJC08モードより数値が悪くなるといわれているので、LCよりGT-Rの方がカタログ燃費では上といえるでしょう。
今回紹介した車種はいずれも趣味性が強く、こだわりを持って選ばれることの多いクルマばかりです。
これから先、こういった燃費性能の悪いクルマが販売され続けるかはわかりませんが、いつの時代になっても運転する楽しみやこだわりのあるクルマが存在しつづけることを願いたいものです。
Writer: くるまのニュース編集部
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