猛暑! 渋滞! 夏場のカーエアコンは25度に設定するのが良い理由
渋滞時は内気循環も。さまざまなグッズを活用して快適な車内を実現
カーエアコンを製造するカルソニックカンセイ広報部に、その方法を聞いてみました。
「渋滞時には、道路周辺にクルマの放熱が溜まるため、外気温は通常よりも高くなっています。ですから、エアコンを内気循環に切り替えて、さらに適正温度設定で使うことで、効率よく快適に使うことができます」と担当者はコメントします。
ちなみに、渋滞時の対策としては、サンバイザーやカーシェードを使って、車内への直射日光を遮るというのも手です。予算が許すのであれば、IR(赤外線)カットのカーフィルムを貼るのは、車内の気温上昇を防止するのに有効な手段です。
最近のクルマのなかには、アイドリングストップ機能が付いている車種も少なくありません。こうしたクルマの一部には、エンジンが止まってコンプレッサーが働かなくなったときの対策として、エアコンの吹き出し口に保冷剤を備えています。
アイドリングストップ機能をカットしてエアコンを利かせるという方法がお手軽ですが、燃費を気にするのであれば、吹き出し口にドリンクホルダーを付けて、凍らせた清涼飲料水ペットボトルを置いておくと、冷えた風を車内に流すことが可能です。
家庭ではサーキュレーターなどを使って、室内の冷却効率を改善させることが一般的になっていますが、車内でも空気の流れが大切。インパネ中央の吹き出し口は少し上目に向けて風を車内後部へ、サイドの吹き出し口は運転席と助手席に向けると、エアコンの冷気を効率よく循環させることができます。
夏の炎天下で駐車した場合は、車内の温度が60度以上になることはザラです。こんなとき、エアコンをフル稼働させてもなかなか冷えません。こういう場合は、まずエアコンに頼ることなく、車内の温度を下げることが肝心です。
すべてのドアを開放し、その後に運転席のドアを2回ほど素早く閉めます。これだけで、驚くほど車内の気温が下がり、エアコンの稼働効率がアップします。また車内を冷却するスプレーを使うのも手でしょう。
走行中もそういうグッズに頼ることで、快適な車内空間にすることができます。冷えた空気がいくら吹き出し口から出ていても、人間は体感温度が下がらないと快適に感じることはできません。
そこで、内部にファンで空気を送るシートカバーや、体の表面熱を吸収してくれるジェルマットを使えば、暑さを感じる時間も大幅に短縮されます。とくに風を送るシートカバーは、想像以上に涼しく感じるので試してみてください。
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2019年も10月くらいまで厳しい暑さとなりそうなので、カーエアコンも大活躍しそうです。カーAVなどを使いながらカーエアコンをフル稼働させると、燃費だけでなくバッテリーにも影響を与えます。
バッテリーのメンテナンスをしないままでカーエアコンを使うと、バッテリー上がりや、火災を発生する場合があります。快適な車内にするためには、愛車のメンテナンスもお忘れなく。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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