なぜ教習車にもこだわる? マツダが新型投入してまで教習車を作り続ける理由とは
2019年5月に発売された新型マツダ教習車は、日本では未導入のMAZDA2セダンをベースに開発されました。教習生が運転しやすく、また指導員は指導に専念できるような教習車を目指したといいますが、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
教習生と指導員と教習所経営者にやさしい新型「マツダ教習車」
2019年4月24日に新型「マツダ教習車」が発表され(発売は5月27日)、乗り物全般をレポートしている交通コメンテーターの筆者(西村直人)としてはいてもたってもいられず、マツダに取材を申し込みました。
教習所に通っていたときに、マツダ「ルーチェセダン」が使用されていたことを思い出したのですが、マツダは長きにわたって教習車を販売してきました。
MAZDA2セダンをベースにした新型マツダ教習車が発売される一世代前のモデル、つまり従来型マツダ教習車は日本でも販売されていた3代目「アクセラ」がベース車両です。
アクセラをベースにした教習車は、初代から3代目まで、アクセラがモデルチェンジをおこなうごとに設定され続け、2014年6月5日にはアクセラベース教習車での累計販売台数が1万台に達成しています。
なお、3代目アクセラをベースとしたマツダ教習車の販売は2014年4月からスタートしました。今回の新型マツダ教習車にバトンタッチするまでに約4700台が販売されており、2018年の教習車市場におけるシェアは22%でした。
では、どうしてマツダは教習車を作り続けるのでしょうか。新型マツダ教習車の開発責任者である冨山道雄氏は、次のように語ります。
「教習生が最初に運転操作をおこなうクルマがマツダ車であってほしいという想いから教習車を作り続けています。
今回発売した新型マツダ教習車では、マツダがこだわりをもって開発する“人馬一体”を教習生にも体感頂くことで、正しい運転操作をおこなってもらいたいという大きな願いを込めました。
また、助手席に座る指導員の方にも快適な空間を提供しつつ、教習車のランニングコスト低減を目的に燃費数値の向上や各ライトのLED化を促進し、教習所の経営をサポートしたいと考えています」
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