誕生から23年のホンダ「ステップワゴン」 国産5ナンバーミニバンの先駆けとなった歴史とは

初代登場から23年!ステップワゴンの現行モデルはどんなクルマ?

 2009年10月には、ステップワゴンは4代目にモデルチェンジします。ボディサイズは、全長4690mm×全幅1695mm×全高1815から1830mmです。先代比で全長50mm、全高45mmそれぞれ拡大したものの、変わらず5ナンバー枠いっぱいのミニバンとして成長します。

 パワートレインは、2リッターVTECエンジンに統一され、トランスミッションはFF車がCVT、4WD車は5速ATを採用。また、4代目ステップワゴンは、2010年の累計販売台数が8万933台となり、ミニバン(3列シート車)において第1位を獲得し、初代モデルが3年連続でミニバンジャンルにおいて首位を達成した1999年以来11年ぶりの快挙でした。

 2015年4月に登場した5代目となる現行ステップワゴンは、リビングを思わせる機能的な空間と、画期的なテールゲートを採用するなど、「家族などで使うことが楽しくなる」ことを目的として開発されました。

 ホンダで初採用となった直噴1.5リッターVTECエンジンは、常用域で2.4リッターエンジン並みのトルクを発生する力強くスムーズな加速と高い静粛性を両立。ミニバンに求められる多人数での乗車時や坂道などでも、余裕のある走りを実現しています。

 2017年9月には、カスタムモデル「ステップワゴンスパーダ」に、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」搭載仕様を設定。上質で力強い走行性能と、クラストップレベルとなる25.0km/L(JC08モード)という低燃費を両立させました。

 また、大開口のテールゲートに横開き式のサブドアを備えた独自機構の「わくわくゲート」を採用。3列目のシートを左右に分割して床下格納できる「マジックシート」との組み合わせで、テールゲートを開けることなく横開き式のサブドアから3列目シートへの乗り降りを可能とするほか、荷物の出し入れなども容易にしています。

テールゲートに横開き式のサブドアを備えた独自機構の「わくわくゲート」
テールゲートに横開き式のサブドアを備えた独自機構の「わくわくゲート」

 安全運転支援システムとして、歩行者まで検知対象とした先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を設定しています。

 また、5代目ステップワゴンは、1996年に初代モデルが登場してから21年で、国内累計販売150万台を突破しています。近年の販売台数では、セレナやヴォクシー、同社のフリードなどに押されていますが、人気のミニバンジャンルでもまだまだ魅力ある1台といえそうです。

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