日本車のナンバープレートなぜダサい? 海外に比べて地味な理由とは
昔の日本のナンバープレートはスタイリッシュだった?
日本のナンバープレートの歴史は1907年からと長く、1951年に「道路運送車両法」による自動車の登録制度が確立されたことで、「府県の頭文字(東京都は地名省略)」と「分類番号」などを横一列に表示するナンバープレートが設定されました。
1951年当時のナンバープレートは、現在とは大きさが違い、縦幅が短く横長なナンバープレートで、現在の欧米諸国のナンバープレートと似た印象を受けます。
日本のナンバープレートが現在のような形になったのは、1955年からです。普通・小型・軽自動車のナンバープレートに、ひらがなが追加され、上下2段表示になり、頭文字だけだった地域名がフルネームになるなど、現在の見慣れたナンバープレートの形になったのです。

現在の日本のナンバープレートは、上段に地域名と3桁の分類番号、下段に自家用や事業用といった区分を表すひらがなに一連指定番号が記載される形となっています。
日本のナンバープレートは情報量が多いため、全てを横一列にすると見づらくなってしまいます。そのため視認性を考慮し、現在のデザインのような2段のデザインになったといわれています。
一見するとシンプルで地味といわれてしまう日本のナンバープレートですが、最近では4輪自動車でも付けられる特別デザインのナンバープレートも登場してきました。
それは、「ラグビーワールドカップ特別仕様」や「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様」など、イベントを盛り上げる一環としたものです。
また、ナンバープレート自体を「走る広告塔」として活用し、導入地域の活性化が期待される「地方版図柄入りナンバープレート」もあります。
「地域版図柄入りナンバープレート」は、全41地域を対象に2018年から交付を開始し、ナンバープレートには観光名所や名産品、その地域のゆるキャラなどがデザインされました。
デザイン性豊かなナンバープレートが交付された背景としては、地域などからナンバープレートを活用することで、地域振興などを図りたいとの要望があったためです。
その要望に応える形で「道路運送車両法及び自動車検査独立行政法人法の一部を改正する法律」により、自動車のナンバープレートに図柄を表示する「図柄入りナンバープレート制度」が創設されました。
デザインが地味といわれる日本のナンバープレートですが、このように最近では図柄入りナンバープレートなど、デザイン性の高いナンバープレートも増えてきています。
「地域版図柄入りナンバープレート」は、地域によってデザインが異なっているので、以前よりは「地味」ではなくなったのかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。














