期待のSUV、新型「ジューク」が日産復活の鍵となるか しかし年内登場が危ぶまれる理由とは
新型ジュークはどんなスペックで登場するのか!?
製造する工場が確定していないことが発売の遅れの原因といわれる新型ジュークですが、開発自体は順調なようです。
インターネット上ではスクープされたテスト車両の写真が掲載されているサイトもありますし、次期型ジュークのデザインとの関連が指摘されるコンセプトカー「IMQコンセプト」も登場しています。
現在出回っている情報を整理すると、個性的な顔つきをはじめとしたボディ全体のデザインは、キープコンセプトとなることが予想されます。また、プラットフォームの面でも大きく変化する模様です。
現行型ジュークは、2000年代前半に開発された「Bプラットフォーム」という日産・ルノーのFF車専用プラットフォームを使用しています。
日産とルノーは2012年から、いま自動車業界で急速に進んでいるプラットフォームなどのモジュラー化を推進。CMF(コモン・モジュール・ファミリー)と名付けられたエンジニアリングアーキテクチャーにより、BセグメントFF車用の「CMF-B」という新プラットフォームを開発しました。
新型ジュークにはこれが使われる予定で、各種性能と機能が大幅に向上されることでしょう。
プラットフォームの刷新と同時に、エンジンやパワートレイン、運転支援システムなどの進化も見込まれます。
現行型の国内仕様では、1.5リッター直列4気筒と、1.6リッター直列4気筒直噴ターボのふたつのユニットが採用されていますが、新型では1リッター直列3気筒のダウンサイジングターボ、1.6リッター直列4気筒直噴ターボ、そして最上級グレードに搭載される「e-POWER」(エンジンで発電してモーターで駆動するハイブリッドシステム)を準備していると噂されています。
注目はマイクラ(欧州向けコンパクトカー)にも搭載されている1リッターダウンサイジングターボで、マイクラと同じスペックであれば100ps/160Nmを発生。
動力性能だけでなく、日本では税制面においても魅力のあるエンジンとなるでしょう。また、e-POWERは次世代タイプへと進化し、運転支援システムにおいても最新の「プロパイロット2.0(三眼式カメラ + 5レーダー + 12ソナー)」が採用される可能性もあります。
最近、新型車の発表という話題ではとんとご無沙汰の日産。秘蔵っ子ともいえる新型ジュークの発表を皮切りに、国内外の市場でのシェア回復を狙いたいところです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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