期待のSUV、新型「ジューク」が日産復活の鍵となるか しかし年内登場が危ぶまれる理由とは
日産のコンパクトSUV「ジューク」は、2010年の発売から9年が経過したモデルです。次期型の登場が期待されますが、なぜなかなかお披露目されないのでしょうか。
なぜ出ない? 日産新型ジューク
個性的なデザインと使いやすいサイズが評価され、日本や欧州で大ヒットとなった「ジューク」。しかし発売開始から9年が経過しており、新型モデルの登場が望まれている状況です。
なかなかお披露目されない新型ジュークは、なぜ登場が遅れているのでしょうか。
ジュークは国内外で人気となっているコンパクトSUVですが、発売開始が2010年と古く、現在の販売台数はライバル車の後塵を拝しています。
じつはジュークに限らず、現在の車種ラインナップにおいて、日産は国内外問わずSUVの手持ちがあまりありません。日産SUVのなかで人気モデルとなっているエクストレイルにおいても、デビューは2013年と決して新しくないのです。
都内にある日産の販売店の営業担当は、次のようにいいます。
「SUVが好調となっている現在の新車市場において、日産で勝負できるのはエクストレイルくらいです。ジュークはさすがに古く、ライバル車のトヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」と比較すると見劣りしてしまいます。
大型SUVもラインナップにありません。SUVが売れているいまだからこそ、一刻も早い新型ジュークの発売を望んでいる営業マンは少なくないはずです」
販売現場からも早期発売が望まれている新型ジュークですが、発売開始が遅れている理由は、日々ニュースを騒がせているイギリスのEU離脱問題にあるといわれています。
ジュークは、国内向け仕様は神奈川県の追浜工場で、欧州向け仕様はイギリスのサンダーランド工場で生産されていますが、EU離脱問題の影響で、生産拠点を決められないというのです。
とくに欧州でのシェア拡大を期待できるジュークにとっては、この問題は重大といえます。関税などが関係するEU離脱問題の結末によっては、生産工場を変える必要があり、それに伴って発売時期を考え直さなければならないわけです。
大筋の予想では、2019年秋に開催される東京モーターショーのあたりで世界初披露されるのではないかといわれていますが、実際の発売時期がどうなるかは、まだ見えてきません。
ただ、国内向けは問題なく生産スケジュールが組めるはずですので、2019年内の発売に期待したいところです。
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