名車揃い! なぜ無くなった? リトラクタブルヘッドライト車5選
現在は生産されていない、リトラクタブルヘッドライトのクルマですが、今でも根強い人気があります。今回は名車と呼ばれる、懐かしのリトラクタブルヘッドライトのクルマを5台紹介します。
今は懐かしい、リトラクタブルヘッドライトを搭載した名車5選
最近は、安全性などを考慮したために見かける機会が減った、リトラクタブルヘッドライトのクルマ。1970年代の後半から普及し始めた装備ですが、今回はそのなかでも当時人気のあったクルマを5台紹介します。
国産車で初のリトラクタブルヘッドライト採用、トヨタ「2000GT」
トヨタ「2000GT」は、1967年にトヨタとヤマハ発動機の共同開発によって誕生しました。国産車では、初のリトラクタブルヘッドライトを採用したモデルとしても有名です。
最高速度220km/h、0-100km/h加速8.6秒と性能は世界トップクラスで、2000GTは日本国内のレースだけでなく、アメリカのレースでも好成績を残しています。また、オープントップに改造されたプロトタイプが、映画「007は二度死ぬ」に登場し、当時の話題をさらいました。
1970年に生産が終了となった2000GTですが、2014年からロッキーオート社が2000GTのレプリカとしたR3000GTを受注生産しており、ファンからは熱い視線が送られています。
男女問わず人気となったホンダ「プレリュード」
ホンダ「プレリュード」は、1978年にホンダの販売チャネルであったベルノ店の専売車種として登場し、当時同販売店のフラッグシップモデルでした。
プレリュードにリトラクタブルヘッドライトが搭載されたのは、1982年に発売された2代目プレリュードからとなります。
2代目プレリュードは、低い車高に横幅が広いデザインが日本車離れしていると、男女問わず人気を呼びました。「デートカー」という言葉を生み出した2代目プレリュードは、3代目にモデルチェンジしてもその人気は衰えず、デートカーの中心的存在となったのです。
4代目プレリュードは、リトラクタブルヘッドライトの廃止や、標準装備であった電動サンルーフをオプション装備にするなどの変更をおこない、スポーツクーペにコンセプトを変更しました。バブル崩壊に伴った需要の減少などが要因となり、4代目以降プレリュードの売り上げは低迷の一途をたどります。
時代を先取りしたクルマ、日産「パルサーエクサ」
日産「パルサーエクサ」は、パルサーのクーペとして1982年に発売されたクルマです。リトラクタブルヘッドライトの採用は、日産車初でありクラス初です。当初は、パルサーのクーペーグレードとして登場しましたが、その後の2代目モデルでは「エクサ」という車名でパルサーの姉妹車という位置づけで販売されていました。
パルサーエクサは、ハイマウントストップランプ設置など「日本初」となる4つの技術を搭載していました。先進的な技術を搭載していたパルサーエクサですが、近未来的なスタイリングが当時の日本には受け入れられず、価格設定も高めだったことから、販売台数は増えることなく1990年に販売終了となります。
本当にそんなに熱望しているの?
ベンツのペットマークやタイヤのスピンナーナットも
突起物を無くす方向に
リトラクタブルヘッドライト
使うたびに光軸が動く事で信頼性を保てない欠陥が構造にあったことにメーカーが気付いたため
復活する可能性はかなり低い