人気HV車アクアとノート買うならどっち? 使い勝手や乗り心地の違いとは
人気のコンパクトカートヨタ「アクア」と日産「ノート」。両車は、ボディサイズやパワートレインなどさまざまな部分が似ているライバル車です。今回は、日常での取り回しや乗り心地にスポットを当てて、両車の違いを紹介します。
トヨタVS日産のコンパクトカー対決!
トヨタ「アクア」と日産「ノート」は、販売台数ランキングでライバルとしてしのぎを削っています。両車ともに、いま主流のハイブリッド車を展開していますがどのような違いがあるのでしょうか。
アクアは、2011年11月の東京モーターショーでデビューし、2012年12月から販売された、トヨタの5ナンバーサイズの小型なハイブリッド専用車で、デビューから8年が経過しても「プリウス」に次ぐ人気モデルです。
一方、現行型のノートは、2012年9月に販売された日産の小型車です。2016年11月に「e-POWER」搭載車が加わって、一躍ヒットモデルとなりました。
日本自動車販売協会連合会(自販連)発表の2019年1月から6月までの累計新車販売台数をみると、ノートが6万8543台(登録車2位)、アクアが6万349台(同3位)と拮抗しています。なお、登録車1位はプリウスの7万277台でした。
アクアのハイブリッドシステムは、リダクション機構付きTHS-IIと呼ぶ「スプリット式ハイブリッド」で、エンジンの出力を駆動用と発電器を動かす動力に振り分けて使い、発進時などの低速域ではモーターが主体で駆動、速度が上がるとモーターとエンジンが効率よく助け合い相互にアシストする仕組みです。
一方、ノートのシステムを日産は「e-POWER」と称して、あたかも電動車のように喧伝していますが、実はこれもハイブリッドシステムで、シリーズ式ハイブリッドといわれるシステム。エンジンはあくまで発電用の動力として使い、その電気をバッテリーに蓄電して、モーターを駆動してクルマを走らせるシステムです。
エンジンは発電機として用いられクルマの駆動には使いません。このシリーズ式ハイブリッドシステムは、列車や船舶などで多用され、自動車よりも大型な運搬システムに組み込まれてきた歴史を持っています。
一般的な自動車用エンジンは、高い負荷が掛かった状態で最大の仕事をするように設計されています。そのため、低速域ではエンジンの効率は、あまりよくありません。ハイブリッドカーは、その効率の悪い低速域でエンジンを止めてモーターで発進加速させ、高速走行などエンジン効率がいい場面でエンジンによる駆動をおこなって燃費を稼いでいます。
両車のボディサイズは、アクアが全長3995mm×全幅1695mm×全高1455mm、ホイールベース2550mm。ノートは全長4100mm×全幅1695mm×全高1520mm、ホイールベース2600mmとなっています。
双方ともに、車幅が5ナンバー規格に収まるハッチバック車ですが、ややノートの方が大きめです。ホイールベース50mmの差は室内空間、なかでも後席居住性に影響しています。ホイールベースが長く、天井高が高いノートは、後席に人を乗せる機会が多い人にお勧めです。
ただし、ホイールベース長は取り回し性に影響を与えますが、カタログ上の最小回転半径は、ノートの14インチタイヤ装着車が4.9mで、15インチタイヤを履くメダリストが5.2mとなっています。
アクアは、最小回転半径4.8mで小回りが効きそうですが、オプションの16インチタイヤを選択すると、5.7mと一気に取り回し性が悪化します。しかし、16インチタイヤ装着車は足回りのセットアップも違うようで、ハンドリング性能が向上するとされていますので、タイヤの選択には注意が必要です。
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