根強い人気のスモールスポーツカー ホットな輸入コンパクト5選

質実剛健なドイツかフランスのエスプリか

●ミニ「ミニ クーパーS」

ミニの高性能版としてあまりにも有名な「クーパーS」

 いまや「ミニ3ドア」「ミニ5ドア」「ミニ・コンバーチブル」「ミニ・クラブマン」「ミニ・クロスオーバー」とラインナップが拡大したミニですが、なかでももっともコンパクトな「ミニ3ドア」のスポーツグレードが「クーパーS」です。

 全長3835mm×全幅1725mm×全高1430mm、車重は1240kgから1270kgと、コンパクトカーとはいえ大きく重くなっていますが、エンジンはパワフルな2リッター直列4気筒ターボを搭載し、192馬力を発揮します。

 現在、多くのコンパクトカーが、リアサスペンションに左右の車軸が連結された「トーションビーム」を採用するなか、ミニクーパーSではスポーツカーにもよく見られる独立懸架式の「ダブルウィッシュボーン」を採用。

 ミニは現在BMWグループ内のブランドですが、同社ならではのこだわりが随所に見られ、上質な乗り味を持つのと同時に、そのポテンシャルには光るものが感じられます。

 カスタマイズ性も高く、豊富な純正オプションパーツだけでなく多くの社外カスタムパーツが揃うので「自分仕様」のクルマに仕立てやすい、というのも人気の秘密です。

 トランスミッションにはミニのラインナップのなかでも3ドアのみ(特別仕様車を除く)となった6MTと、7DCTが用意されています。価格はMTが354万円、DCTが372万円となっています。

●プジョー「308GTi」

プジョー・スポールによってホットなマシンに変貌した「308GTi」

 今回紹介する中でもっともパワフルなモデルがプジョー「308GTi」です。

 搭載される1.6リッター直列4気筒ターボエンジンは270馬力を発揮し、リッターあたりの出力は169馬力と他を大きく引き離し、トランスミッションは6速マニュアルのみというスパルタンな一台です。

 全長4275mm×全幅1805mm×全高1455mm、そして車重は1320kgと5台の中では、もっとも大きく重いクルマですが、圧倒的なパワーと、かつてのF1はじめ各種モータースポーツを担当する「プジョー・スポール」がチューンしたサスペンションやブレーキを持つだけに、サーキットではいかんなくその実力を発揮します。

 車体後部1/3ほどがブラックの2トーンボディカラー「クープ・フランシュ」が選べるのもプジョー308GTiの特徴で、運転しているときだけではなく、クルマを外から見たときでも気分を盛り上げてくれます。

 価格は443万円と高めではありますが、その出力、装備など内容を考えると意外と割安なのかもしれません。

※ ※ ※

 日本で購入可能な最新輸入ホットハッチ5台を紹介しました。

 車重やエンジンレイアウト、駆動方式、パワーなど、それぞれのクルマには明確な特徴があるので、選ぶ時は迷ってしまいます。

 また、輸入車ということで乗り味もメーカーごとに個性がありますから、そういった部分も楽しめるポイントではないでしょうか。

【了】

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