根強い人気のスモールスポーツカー ホットな輸入コンパクト5選
かつて日本車に数多く存在した「ホットハッチ」と呼ばれる高性能なコンパクトカーですが、近年では日本車よりも輸入車に多く見られるようになっています。そこで、現在販売中の輸入車のなかからホットなモデル5車種をピックアップして紹介します。
欧州でまだまだ人気がある「ホットハッチ」
高性能なコンパクトカーのことを「ホットハッチ」や「スポーツコンパクト」と呼びます。
かつて、ホンダ「シビック タイプR(EK9型)」や、三菱「コルト ラリーアート」、日産「パルサー VZ-R」、トヨタ「スターレット グランツァV」などがその代表格でしたが、いまではこのカテゴリーから撤退してしまったメーカーもあります。
しかし、海の向こうではちょっと事情が違うようで、欧州では「小さくてキビキビ走る」クルマの人気が依然として高く、多くのメーカーがホットハッチを販売しています。
さらに日本でも購入が可能なモデルがあるので、最新輸入車のなかから高性能なコンパクトカー5車種をピックアップして紹介します。
●フォルクスワーゲン「up! GTI」
「up!」は現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマです。
全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmというボディサイズは初代「ゴルフ」と同じくらいで、車体が小さなぶん重量も軽く、ホットモデルの「up! GTI」だと車両重量は1000kgと、かなり軽量な仕上がりです。
エンジンは1リッター直列3気筒ターボで、出力は118馬力を誇り、トランスミッションは6MTのみです。このエンジン出力も初代「ゴルフGTI」に近く、欧州では「初代ゴルフGTIの再来」という声もあるようです。
内外装にはGTIファミリーの特徴ともいえるレッドのアクセントをふんだんに使用していて、GTI伝統のタータンチェック柄のシートも装備。
全体のたたずまいも、専用の17インチホイールやエアロパーツが与えられて、小さいながらも迫力を感じさせるデザインです。
価格は229万9000円(消費税込、以下同様)で、元々は限定車として販売されていましたが、現在は特別仕様車としてカタログモデルになり再販売されています。
●ルノー「トゥインゴGT」
ルノーはオシャレなコンパクトカー「トゥインゴ」を販売していますが、そのスポーツバージョンが「トゥインゴGT」です。
外観では専用のサイドストライプやホイール、そしてデュアルエキゾーストパイプがベースモデルとの違いをアピールしています。
トゥインゴGT最大の特徴は、外観よりもエンジンです。標準モデル(ZEN MTを含まず)に採用されている90馬力の0.9リッター直列3気筒ターボエンジンを、F1も担当するルノーのモータースポーツ部門「ルノー・スポール」がチューンして、最高出力109馬力にまで高められています。
そのエンジンは車体後部に搭載されて後輪を駆動しますが、これはポルシェ911と同じ「RR(リアエンジン・リアドライブ)」になります。このRRによって駆動輪(後輪)に強力なトラクションがかかることになり、コンパクトさを活かした刺激的な走りができます。
ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmと、軽自動車よりひと回り大きいくらいのコンパクトさで、車重は1010kgから1040kgと軽量。トランスミッションには5MTと6DCTが用意され、価格はMTが229万円、DCTが239万円です。
●アバルト「595」
かつてはモータースポーツで名を馳せ、現在はフィアットグループ内のスポーツブランドとして高い人気を誇るアバルト。そのアバルトが送り出す「595」は、フィアット500をベースとしたホットハッチです。
車体にはフィアットの文字はなく、代わりに「サソリ」をモチーフにしたアバルトエンブレムが装着され、加えてアグレッシブなデザインの前後バンパーも採用されるなど、フィアット500とは完全に別のクルマであることを主張しています。
サソリは小さいと毒性が強いといわれますが、このアバルト595も刺激が強く、全長3660mm×全幅1625mm×全高1505mmというコンパクトなボディサイズで1110kgという軽量な車体に、145馬力の強力な1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。
トランスミッションは、5MTと2ペダル式の5AMTが選択でき、価格はそれぞれ299万円と320万円です。
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