ダイハツが新型タントを皮切りに新型車を続々導入か 第二弾はコンパクトSUV「DNトレック」?
トヨタとの連携でハイブリッドモデルもラインナップか
DNトレックについての予想はいろいろ挙げられていますが、その実像を見ようとした時はトヨタとの連携を考えなければなりません。というのも、タフト時代から常にトヨタのバッジモデル「ブリザード」「キャミ」「ラッシュ」が併売されており、パワーユニットなどの重要な部分を兄弟車同士で共用してきたからです。
ちなみに東京モーターショーでDNトレックが発売された時は、1.2リッターハイブリッドシステムと1リッターガソリンターボという仮想のパワーユニットが考えられていました。現状のトヨタやダイハツのラインナップで考えれば、1.5リッターハイブリッドシステム(アクア)と1.2リッターガソリンターボ(C-HR、カローラスポーツ)を使うのが妥当なところでしょう。しかし、前述の新ユニットを搭載してくるとすれば、トヨタのモデルラインナップはますます盤石になると言えます。
すでに今年に入り、RAV4でハリアーやC-HRからこぼれたユーザーの獲得に成功しているトヨタは、DNトレックのOEMモデル、とくにハイブリッド車で新規の顧客を獲得したいと考えているはずです。それを考慮すれば、アクアやC-HRとバッティングしない布陣を敷いてくるのではないでしょうか。
DNトレックで気になるのはスタイリングで、そのままの姿で発売されてもまったく違和感はありません。観音開きのドアをやめて、後部ドアのノブをCピラー内にでも収めれば、どこもイジる必要がない気がします。一方で、発表から2年経った現在ではデザインのトレンドもどんどん変わっています。それに、DNトレックはあまりに“あの”小型クロスオーバー車に似すぎです。トヨタが推し進めている「キーンルック」を積極的に取り入れてくる可能性も捨てきれません。
モデル名についても気になるところです。ダイハツの商標であるビーゴやテリオスを復活させるという噂も立っていますが、過去の実績を振り返ると微妙なところです。大名跡となっている「ミラ」「ムーヴ」「タント」「アトレー」「ハイゼット」以外は、新型車にはまったく新しい名前か、この大名跡に何か加えるというのが最近のダイハツ車のセオリーとなっています。
都内にあるダイハツ系販売店の営業スタッフは、このように語っています。
「従来のモデル名が付いた車種の新型であれば、発売の少なくとも3か月前にはメーカーから通知があります。新型コンパクトSUVについては巷の噂を聞いたり問い合わせがあったりするのですが、今のところ情報が皆無というのが実情です。
仮に新型SUVの登場が本当であるならば、東京モーターショー2019で発表・発売という流れかもしれません。いずれにせよ、今のダイハツラインナップにはない商品なので期待はしていますね」
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いずれにせよ、DNトレックの発表は新型タントが一段落する2019年夏以降と見られていますが、昨今は事前にトレーラーなどで煽るという手法が定番化していますので、意外と早い時期にDNトレックの市販バージョンが見られるかもしれません。
【了】
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
ライズだよね?トヨタとダイハツとスバルともういっしょになったら。つまんない