洗車機のコースはどう選択する? 季節や頻度で決める正しい選び方とは

コースを選ぶときは、洗車頻度と季節をチェック!

 ドライブスルー型洗車機を使う頻度はひとそれぞれで、汚れがついてから洗う人、定期的に洗う人、普段は自宅で水洗いして時々コーティングをかける人など、まちまちです。

コーティング剤を用いて洗車するとお手入れの手間が少なくなる

「汚れが落ちれば良いから、水洗いしかしない」という人もいますが、それでもよいのでしょうか。大手洗車機メーカーの担当者は「水洗いやシャンプー洗いだけだと、ボディを守る被膜が張れないので、汚れがすぐについてしまいます」と説明します。

 コーティングをしていないクルマの場合、こびりついた汚れを水だけで落とすのは難しいので、水洗いよりはシャンプー洗浄を選ぶ方が良いでしょう。撥水力の強いコーディング剤を施した後なら、少しの汚れは水洗いだけで素早く落とせます。

 撥水コートやガラス系コートのメリットは、汚れを落とすだけでなく「汚れを防ぐ」効果が得られることです。

 クルマに付着する汚れはさまざまです。春は黄砂や花粉、海辺へ出かける機会が増える夏は塩分、空気が乾燥する冬には土ぼこりや雪汚れなど、完全に避けることはできません。

 こういった汚れを防いでくれるのがコーティング剤の役目です。屋根の有無など、保管状況によって汚れ具合は多少変わりますが、こまめに洗うのが面倒な場合なども、あらかじめコーティング剤でボディを守っておくと、その後のお手入れが楽になります。

 つまりコースを選ぶときは、自分が洗車をおこなう頻度にあわせるのが正解ということです。あまり頻繁にお手入れをしない人は、コーティング剤であらかじめ汚れを付きにくくしておくべきだといえます。また、季節特有の汚れを付きにくくするという視点も含めてコース選択をするとよいでしょう。

 洗車機のなかには、高圧ジェット洗浄や下部洗浄、タイヤ洗浄などのオプションを選べるタイプもあります。黄砂や花粉といった細かくてこびりつきやすい汚れには高圧洗浄がお勧めとのこと。

 凍結や降雪、潮風や海水による塩化カルシウムの付着には下部洗浄が適しています。塩分によるサビは大きなダメージとなりかねないので、時には見えない部分も意識して洗車すると良いでしょう。

 また、洗車機を利用するときはドアミラーやリアワイパーなどの細かなパーツに損傷を与えないために、各種装備品ボタンから適したものを選ぶ必要があります。

 前述の洗車機メーカー担当者は「洗車は汚れを落とすだけのものでなく、クルマをきれいに長持ちさせるためのもの」であるといいます。この機会に、自分に合う洗車コースを選んでみるのも良いのではないでしょうか。
 
【了】

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