広がる「あおり運転」対策 自動車メーカー各社が取組む方法とは
自動車メーカーも『あおり運転』対策を?
自動車メーカー各社は、社会問題までに発展した「あおり運転」への対策をどのようにおこなっているのでしょうか。

日産は、2019年3月28日に発売した新型軽自動車「デイズ」のオプション機能として、「SOSコール」を設定しました。SOSコールとは、ボタンひとつでコールセンターと通話できるほか、事故の際にドクターヘリやドクターカーの要請が可能な救急自動通報システムです。
これまで、救急自動通報システムの使い方は、事故時にコールセンターとやり取りをすることで、事故対応や怪我人対応などを速やかにおこなうものでした。しかし、最近では「あおり運転」などの被害を受けている際にも有効な手段とされています。
日産「デイズ」の担当者は、SOSコールの使い方について、次のように説明します。
「緊急通報システムには使い方が2つあります。ひとつは事故が起こった場合に、エアバッグが開く衝撃があるとコールセンターに自動的に車種や車速データ、所有者などの情報が通報されます。
もうひとつの使い方は、高速道路などであおられた際に手動で『SOSコール』を使って通報すると、コールセンター側で警察に通報するなどの対応や次のサービスエリアへの誘導を促してくれるなどです。今回の『デイズ』は、常識を変えるべく開発に取り組んだクルマなのです」
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以前から、トヨタやホンダも同様のサービスを展開していましたが、想定されていた使い方は事故時などのものでした。しかし、日産がアナウンスした手動での「SOSコール」の使い方は、社会問題となった「あおり運転」に対しても有効策のひとつになるかもしれません。
緊急通報システムについて、トヨタやホンダは次のように説明しています。
「従来は、事故や怪我などの際に使われるような想定をしていました。しかし、最近はさまざまなトラブルが多くなっており、『あおり運転』も話題です。自力で警察に通報出来ない場合などに活用頂ければと思います」(トヨタ)
「基本的には、事故・急病時の救急連絡ですが、あおり運転対策としても有効と考えております。そのため、事故・急病時の救急連絡のみならず、あおり運転の被害にあったときに使えることを覚えておくとよいと思います」(ホンダ)
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今後は、クルマに備わる通報システムによって、「あおり運転」の新たな対応策や抑止力に繋がるか期待されます。
【了】
Writer: くるまのニュース編集部
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