なぜ激売れ? 誕生70年の「軽自動車」 日本に根付く専用規格が誕生した理由
売れ筋軽自動車にはどんな特徴が??
全国軽自動車協会連合会が発表している、2018年度(2018年4月から2019年3月)の軽四輪車通称名別新車販売確報は、以下の通りでした。
1位 ホンダ「N-BOX」:23万9706台(前年比:107.3%)
2位 スズキ「スペーシア」:15万8397台(前年比:139.3%)
3位 ダイハツ「タント」:14万2550台(前年比:105.9%)
4位 日産「デイズ」:14万56台(前年比:102.6%)
5位 ダイハツ「ムーヴ」:13万2320台(前年比:90.9%)
そのなかで、圧倒的な差を誇り首位に君臨しているのがホンダ「N-BOX」。2018年度でみても、2位のスズキ「スペーシア」に8万台もの差を付けているうえ、すべての月で1位です。
なぜ、ホンダ「N-BOX」はこれほどまでに人気なのでしょうか。
ホンダの軽自動車は、他車に比べてパワフルなエンジンといわれています。ターボ仕様では、各社64PSと同等の数値ですが、NA仕様では若干他車よりも高出力なため、市街地などの加減速量が多い場面でもストレスなく運転ができます。
激化する軽自動車市場のなかで、「N-BOX」が売れる理由について、ホンダは次のように話します。
「お客様の声として、先代から室内の広さを好評頂いています。また、『N-BOXからN-BOX』へ乗り換えされる方も多く、2017年にフルモデルチェンジした現行モデルは走行性能が向上したことや、利便性、安全性など総合的に普通車と変わらないのが、人気の秘訣といえます」
また、N-BOXの牙城を崩そうと追撃しているスズキ「スペーシア」の特徴について、スズキは次のようにコメントしています。
「売れている理由として、まず室内空間の広さ、安全装備の充実、乗り降りの良さなどのパッケージの高さが挙げられます。それ以外にもデザイン性や室内空調を循環させる『サーキュレーター』やエアコンルーバーなど快適性など、家族で使いやすいのが理由です」
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自動車メーカー各社は、「軽自動車市場」に力を入れ、さまざまなラインナップを展開しています。そのなかで、ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」が販売台数上位に至る理由は、日本の道路事情や多様化するニーズに合った仕様をユーザーに訴求できているのが大きな要因です。
2019年は「軽自動車の年」ともいえます。同年3月には、日産と三菱の共同開発車「デイズ」「eK」の新型モデルを発表。さらに、三菱はスーパーハイトワゴン「eKスペース」の後継車両となる新型モデルを2019年度後半に発売予定とアナウンスしています。
また、ホンダは夏頃に「N-WGN」をフルモデルチェンジすると予告。ダイハツ「タント」も新型モデルの登場が噂されているなど、まさに「軽自動車戦国時代」ともいえるのです。
今後も各自動車メーカーの軽自動車モデルから目が離せません。
【了】
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