ボルボ「XC90」追加されたディーゼルモデルは力強さと「最良の乗り心地」を両立
ボルボの大型SUV「XC90」に、「D5」と呼ばれるディーゼルエンジンを搭載したモデルが追加されました。ボルボのSUVは全体的に高い人気を誇りますが、最上級モデルとなるXC90は、どのようなクルマなのでしょうか。
日本でのボルボ人気が、ディーゼル仕様追加を後押しか?
国産車だけでなく、輸入車でもSUVが人気となっています。ボルボ「XC40」はいまだに1年待ちで、「XC60」だって半年待ち。BMW「X3」やメルセデス・ベンツ「GLC」、アウディ「Q3」や「Q5」、ポルシェ「マカン」など、全般的に売れ行きは好調です。
そんななか、ボルボが「XC90」のディーゼル搭載モデルを追加しました。いったい、どんなクルマに仕上がっているのでしょうか。
大きなボディのSUVは、車重もあるためガソリン車だと燃費では厳しいです。お金持ちであればガソリン代は気にならないでしょうが、二酸化炭素の排出量が大きく、社会的なイメージは良くありません。しかし、ディーゼルならトルクフルな走りを楽しめる上、二酸化炭素の排出量だって抑えられます。
ところが、今までXC90にはディーゼルエンジン車が存在しませんでした。日本の排気ガス規制をクリアした190馬力の「D4」エンジンでは、車格に対してパワー不足だったためだと考えられます。
欧州向けには235馬力/480N・mという、ガソリン車なら5リッターに相当するトルクを出す「D5」エンジンがすでに存在していました。
しかし、日本の排気ガス規制をクリアさせようとすると、日本と欧州の基準はクリーン度では同等ながら細かい部分が違うため、相応のコストがかかってしまいます。
そのため、これまではガソリン車しか導入されていませんでした。XC90が予想以上に売れたので、ボルボはD5エンジンを搭載したディーゼルエンジン車を追加したのでしょうか。
参考までに記載すると、XC60の車重が1880kgであるのに対し、XC90は200kg以上重い2090kg。やはり190馬力のD4エンジンだとパワー不足感が出ると思われます。それでは、前置きはこのあたりにして実際に試乗してみましょう。
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